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2位LGが敗れSSG12年ぶり4度目の1位確定 開幕10連勝から1度も首位譲らず<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
今季ホーム最終戦(9月30日)のSSGナイン(写真:SSGランダーズ)

4日のKBOリーグは2試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

首位SSGランダーズを3.5ゲーム差で追うLGツインズはKIAタイガースと対戦。LGは初回に4点を喫し追う展開で進み、3-8で敗戦。LGは残り5試合に全勝し、SSGが3戦全敗しても勝率で上回ることは出来ず、SSGの公式戦1位が決まった。

SSGのシーズン1位は前身のSKワイバーンズ当時の2010年以来、12年ぶり4度目。今季のSSGは開幕から10連勝。以後、一度も首位の座を譲らなかった。SSGはここまで141試合88勝49敗4分け、勝率6割4分2厘。SSGに在籍する選手でNPB経験者は、外野手のハ・ジェフン(元ヤクルト、登録名ジェフン)がいる。

KBOリーグは10チーム中、5位までポストシーズン進出権がある。4、5位が「ワイルドカード決定戦」で顔を合わせ、その勝者が3位と「準プレーオフ」、次にその勝者と2位が「プレーオフ」を戦う。1位確定のSSGは今年の優勝を決める戦い「韓国シリーズ」に直行する。

ちなみに昨季は、今季のパ・リーグ同様に2チーム(KTウィズ、サムスンライオンズ)が同率1位で公式戦が終了。翌日に1位決定戦を開催した。KBOリーグも2019年まではパ・リーグ同様に同率時の順位を「直接対決の成績」で決めていたが、20年から1位決定戦を行う規定に改正された。

昨年1位決定戦ではKTが1-0で勝利し、KTがリーグ参入7年目で初の公式戦1位となった。

(関連記事:全日程終了後の同率1位の決定戦でKTが勝利し初の1位/ロマック(元DeNA)引退

◇10月4日(火)の結果

・LG 3 - 8 KIA(チャムシル)

 勝:イ ウィリ

 敗:イム チャンギュ

・KT 7 - 3 サムスン(スウォン)

 勝:ベンジャミン

 敗:ウォン テイン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「雨天中止分を9、10日に編成」

予備日の設定がなかった雨天中止の2試合が10月9日、10日に組まれた。これによりポストシーズンは最短で11日に開始。10日に試合を行うKTとNCダイノスがワイルドカード決定戦に出場の場合、1日空けた12日からポストシーズンが行われる見込みだ。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサンベアーズ)>

この日、トゥサンの2軍戦はなかった。

⇒ 代走、守備固めからレギュラーの3割打者に 韓国3年目・安田権守の飛躍の理由

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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