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白星なしの12敗からようやく脱出 昨季14勝のエース左腕が今季初勝利<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ようやく今季初勝利を手にしたペク・チョンヒョン(写真:サムスンライオンズ)

3日のKBOリーグは1試合が雨で中止。4試合が17時開始で行われた。

サムスンライオンズはトゥサンベアーズ戦に左腕のペク・チョンヒョンが先発。ペク・チョンヒョンはスライダーとツーシームを低めに集めて凡打を誘い、6回を投げて散発2安打4三振、無失点と好投した。

サムスンは3回、ホセ・ピレラ(元広島)に24号2ランが飛び出し、序盤にペク・チョンヒョンを援護。試合は4-1でサムスンが勝利し、ペク・チョンヒョンが勝利投手となった。

ペク・チョンヒョンは昨季、自身初の2ケタ勝利を記録したプロ16年目の35歳。左のエース的存在として活躍が期待されたが、今季は18試合に先発し勝ち星なしの12敗。昨季からの連敗は13に伸びていた。しかしこの日の白星でようやく今季初勝利を手にした。

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◇9月3日(土)の結果

・トゥサン 1 - 4 サムスン(チャムシル)

 勝:ペク チョンヒョン

 敗:チェ ウォンジュン

・SSG 1 - 2 キウム(インチョン)

 勝:ハン ヒョンヒ

 敗:オ ウォンソク

・ハンファ 7 - 3 NC(テジョン)

 勝:ナム ジミン

 敗:ク チャンモ

・KIA 1 - 5 KT(クァンジュ)

 勝:デスパイネ

 敗:キム ジェヨル

・ロッテ 中 止 LG(プサン)

 勝:

 敗:

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「最多連敗はシム・スチャンの18」

投手の連敗記録はシム・スチャン(元LGなど)の18が最多。現役では今季0勝4敗14セーブのチャン・シファン(ハンファ)が、17連敗で継続中だ(2020年から)。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサンベアーズ)>

この日、2軍戦の出場はなかった。

⇒ 代走、守備固めからレギュラーの3割打者に 韓国3年目・安田権守の飛躍の理由

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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