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U18で朗希と対戦の20年新人王右腕、3度目の先発で今季初勝利<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ソ・ヒョンジュン(写真:kt wiz)

20日のKBOリーグは、全5試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

LGツインズ-KTウィズ(チャムシル)は5-3でKTが勝利。KTの先発ソ・ヒョンジュンは初回に三塁打と連続四球、犠飛で1点を許すも、併殺打でピンチを切り抜けると2回以降は無失点を続けた。

ソ・ヒョンジュンはチェンジアップとカーブでカウントを稼ぎ、投球の4割近くを占めるツーシームで打たせて取るピッチングを見せ、7回98球を投げて被安打4、失点1、3奪三振。3度目の先発で今季初勝利を挙げた。

2020年のドラフト1次指名でユシン(裕信)高からKT入りしたソ・ヒョンジュンは、1年目に13勝を挙げて新人王を獲得。2年目の昨季も7勝を挙げて先発として役割を果たし、チームのリーグ初制覇に貢献した。

◇4月20日(水)の結果

・LG 3 - 5 KT(チャムシル)

 勝:ソ ヒョンジュン

 敗:プルトコ

・SSG 6 - 1 キウム(インチョン)

 勝:フォント

 敗:アン ウジン

・KIA 3 - 4 トゥサン(クァンジュ)

 勝:キム ガンリュル

 敗:チョン サンヒョン

・ロッテ 7 - 0 ハンファ(プサン)

 勝:パク セウン

 敗:パク ユンチョル

・NC 3 - 0 サムスン(チャンウォン)

 勝:ルチンスキー

 敗:ブキャナン

映像:4月20日の試合結果紹介(「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ))

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「U18W 杯で佐々木朗希と先発対戦」

今季初勝利のソ・ヒョンジュンは19年の第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ(韓国・キジャン)での日本戦に先発。6回2/3を投げて7安打、失点2という内容だった。

この試合の日本の先発は大船渡高の佐々木朗希(現千葉ロッテ)だったが、佐々木は右手中指の血まめの影響により1回無失点で降板。佐々木のこの試合での最高球速は153キロだった。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサンベアーズ)>

KIAタイガース戦の8回表、ヒットで出塁の3番ホセ・フェルナンデスの代走で出場。8回裏に退いた。

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※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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