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前日に頭に死球で退場のナ・ソンボム 翌日の1打席目で先制2ラン<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
先制2ランを放ったナ・ソンボム(写真:KIAタイガース)

29日のKBOリーグオープン戦(現地名称:示範競技)は4試合がデーゲーム、1試合がナイトゲームで行われた。

KIAタイガース-SSGランダーズ(クァンジュ)は前日、頭に死球を受け退場したKIAのナ・ソンボムが4番指名打者で先発出場。1回裏2死一塁で打席に入ると、ライトへ2号2ランを放ち、元気な姿を見せた。

ナ・ソンボムは今季FAでNCダイノスから移籍。プロ9年間の通算打率3割1分2厘、212本塁打、830打点を誇るスラッガーだ。KIAは昨季のチーム本塁打数が66本でリーグ最下位。新加入のナ・ソンボムが大事に至らず、無事に開幕を迎えられることはとても大きい。

試合はKIAが4-3でサヨナラ勝ちした。

◇3月29日(火)のオープン戦

・トゥサン 3 - 5 NC(チャムシル)

 勝:キム シフン

 敗:イ ヨンハ

・キウム 6 - 5 KT(コチョク)

 勝:ノ ウンヒョン

 敗:オム サンベク

・ハンファ 3 - 7 LG(テジョン)

 勝:イ ジョンヨン

 敗:ハン スンジュ

・サムスン 1 - 6 ロッテ(テグ)

 勝:ナ ギュンアン

 敗:ペク チョンヒョン

・KIA 4 - 3 SSG(クァンジュ)

 勝:チョン ヘヨン

 敗:ユン テヒョン

⇒ KBOリーグオープン戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

◆「オープン戦全日程が終了」

オープン戦全日程を終え、LGツインズとロッテジャイアンツ、KIAが8勝3敗2分けで同率1位。キウムヒーローズは連敗を8で止めて9位で終了。トゥサンベアーズは1勝8敗3分けの最下位に終わった。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサンベアーズ)>

NC戦の6回裏1死一塁でキム・ジェファンの代走で出場。レフト前ヒットで三塁に進む好走塁の後、ライトへの犠飛で生還した。8回裏、先頭打者として打席に入り、レフト前に落ちるヒットで出塁。四球で進塁の後、相手守備のエラーでこの日2度目のホームを踏んだ。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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