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【ワイルドカード決定戦】首位打者イ・ジョンフが決めた 5位キウムが4位に先勝<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
二塁ベース上で吠えるイ・ジョンフ(写真:キウムヒーローズ/初報から差し替え)

韓国KBOリーグは11月1日からポストシーズンがスタート。公式戦4位のトゥサンベアーズと5位キウムヒーローズが対戦するワイルドカード決定戦の第1戦が、トゥサンの本拠地・チャムシル球場で行われました。

2戦2勝制で4位に1勝のアドバンテージがあるこの戦いで、第1戦は5位のキウムが7-4で勝利し、第2戦に持ち込みました。

試合は両先発投手の好投で4回まで両者無得点。しかし終盤は一進一退の攻防となり、4-4で迎えた9回表、キウムは2死一、二塁でシーズン打率3割6分で首位打者の3番イ・ジョンフ選手に打順が回りました。この場面でイ・ジョンフ選手はセンターオーバーの2点タイムリー二塁打。キウムが6-4として勝ち越しに成功しました。

さらにキウムはイ・ジョンフ選手を二塁に置いて、4番パク・ピョンホ選手がセンターへタイムリーヒット。リードを3点に広げます。

追うトゥサンは9回裏、キウムの抑えチョ・サンウ投手から1死満塁のチャンスを作りましたが、得点を挙げることは出来ず初戦を落としました。第2戦は2日18時30分からチャムシル球場で行われます。

◇11月1日(月)の結果

・ワイルドカード決定戦 第1戦

 トゥサン 4 - 7 キウム(チャムシル)

 勝:チョ サンウ

 敗:キム ガンリュル

⇒ 2021年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

今年のポストシーズンはワクチン接種済み観客に全座席を開放して開催。ワイルドカード決定戦第1戦は、チケット販売数の約半分の12,422人が来場しました。感染症の影響を受けた昨年、今年で最も多い観客数です。

◆「KIAがウィリアムズ監督を解任」

今季9位のKIAタイガースはマット・ウィリアムズ監督の解任を発表。KIAは昨季からウィリアムズ監督が指揮を執り、6位の昨季、今季とポストシーズン進出とはならず契約期間を残しての退団となりました。また球団代表とチョ・ゲヒョン団長(GM)が成績不振の責任を取り、辞意を表明しています。

KIAは4日から始まる秋季キャンプを監督不在でスタート。近日中に新監督を決定する予定です。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

キウムヒーローズとのワイルドカード決定戦第1戦での、出場機会はありませんでした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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