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全日程終了後の同率1位の決定戦でKTが勝利し初の1位/ロマック(元DeNA)引退<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
クエバス(写真:kt wiz)

韓国KBOリーグは30日に全10球団が公式戦全144試合を戦い終えるも、KTウィズとサムスンライオンズが76勝59敗9分けの同率1位で並んだため、31日に1位決定戦を開催。14時からのデーゲームでKTが1-0で勝利し、KTがリーグ参入7年目で初の公式戦1位となりました。

今季の直接対決に9勝6敗1分けで上回った、サムスンの本拠地・テグで開催されたこの試合。序盤は中8日で登板のサムスンの先発ウォン・テイン投手、中2日のKTウイリアム・クエバス投手の投手戦となりました。

両チーム得点なく迎えた6回表、KTはウォン・テイン投手からこの試合の初ヒットと相手のエラーで進めたランナーを、3番のカン・ベクホ選手がレフトへのタイムリーヒットで還し、この試合の唯一の得点を叩き出しました。

KTの先発クエバス投手は7回1安打、8つの三振を奪って無失点ピッチング。チームを1位に導きました。一方サムスンのウォン・テイン投手も6回2安打8三振と好投するも報われませんでした。

2位となったサムスンは11月9日から行われるプレーオフで準プレーオフの勝者と対戦。1位のKTは14日から行われる韓国シリーズに進出します。

◆「元DeNAのロマックが引退」

SSGランダーズはジェイミー・ロマック選手(元DeNA)の現役引退を発表しました。2017年途中にSKワイバーンズ(現SSG)入りしたロマック選手は、18年に打率3割1分6厘、43本塁打、107打点を記録しチームの韓国チャンピオンに貢献。今季までの5シーズンでリーグ外国人打者歴代3位の155本塁打を記録しました。

ロマック選手は球団を通して「5年間韓国のたくさんのファンに愛されて、それに応えようとベストを尽くした。この5年間はとても幸せな時間だった」とコメントしました。SSGは後日、ロマック選手がファンと交流するオンラインイベントを行うとしています。

引退を決断したロマックとキャプテンのイ・ジェウォン(写真:SSGランダーズ)
引退を決断したロマックとキャプテンのイ・ジェウォン(写真:SSGランダーズ)

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

公式戦を4位で終えたトゥサンベアーズは、11月1日から始まるポストシーズンで5位のキウムヒーローズとワイルドカード決定戦を戦います。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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