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東京五輪で大会最多の6試合登板の鉄腕 20日ぶりのマウンドでサヨナラ白星手にする<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
五輪後初登板で勝ち星を挙げたチョ・サンウ(写真:キウムヒーローズ)

27日の韓国KBOリーグは1試合が雨で中止。4試合がナイトゲームで行われました。

キウムヒーローズ-ハンファイーグルス(コチョク)はキウムが2点を追う8回裏に3-3の同点とし、9回裏無死満塁で3番ソン・ソンムン選手のライトへのヒットでサヨナラ勝ちしました。

この試合、9回表のマウンドにキウムの抑えチョ・サンウ投手が登板。チョ・サンウ投手は東京オリンピック(五輪)で韓国代表のリリーフとして全7試合中、大会最多の6試合に登板。8イニング146球を投げて以後、8月10日に再開になった公式戦では登板していませんでした。

8月7日の五輪3位決定戦(ドミニカ共和国戦)以来の実戦登板となったチョ・サンウ投手は1イニングを投げ1安打2三振無失点。チームのサヨナラ勝ちで今季3勝目(4敗14セーブ)を挙げました。

◆「サムスン、ハンファ1次指名決定」

新人1次指名は各球団の地元校を中心とした指定校から指名できますが、前年の8、9、10位の球団のみ、1次指名日だった23日の1週間以内に地域に関係なく指名が可能です(今回まで)。その制度を利用し昨季8位のサムスンライオンズ、10位ハンファが以下の選手を指名しました(指名順は下位の10位から)。

サムスン イ・ジェヒョン内野手(ソウル高)

ハンファ ムン・ドンジュ投手(光州眞興高)

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

6回裏降雨コールドゲームとなったNCダイノス戦での出場はありませんでした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が4試合の結果です。

◇8月27日(金)の結果

・LG 3 - 1 サムスン(チャムシル)

 勝:イ ミンホ

 敗:ウォン テイン

・キウム 4 - 3 ハンファ(コチョク)

 勝:チョ サンウ

 敗:チョン ウラム

・KT 6 - 4 SSG(スウォン)

 勝:イ デウン

 敗:キム テフン

・KIA 中 止 ロッテ(クァンジュ)

 勝:

 敗:

・NC 4 - 2 トゥサン(チャンウォン)

 勝:イ ウソク

 敗:ロケット

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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