韓国がアメリカに敗戦 日本が待つ決勝戦を逃し3位決定戦へ(監督・選手のコメントも)【東京五輪・野球】
5日の東京オリンピック(五輪)野球の準決勝・敗者復活戦で、韓国はアメリカに2-7で敗戦。日本が待つ決勝戦への進出を逃し、ドミニカ共和国との3位決定戦に進むことになった。
韓 0 0 0 0 1 0 1 0 0 2
ア 0 1 0 1 0 5 0 0 X 7
この試合に韓国は打順と守備を入れ替え、日本戦4三振だったヤン・ウィジに代わり、キム・ヒョンスを4番に入れて守備位置をレフトからファーストへ。5番に捕手のカン・ミンホが入り、6番ライトにパク・コンウ、9番セカンドでキム・ヘソンが先発出場した。
今大会2度目の先発となった新人左腕のイ・ウィリは5回を投げて5安打9奪三振。アメリカ打線を2、4回と2死後に喫したタイムリー、ソロアーチの2点に抑え、役割を果たした。
韓国打線はアメリカの先発ジョー・ライアンに対し、4回まで無得点。5回表1死、死球で8番ホ・ギョンミンが出塁すると、キム・ヘソン、パク・ヘミンの連続ヒットで1-2と1点差に迫った。
5回まで両チームともに先頭打者を出すことなく進んだが、アメリカは6回裏に四球で無死の走者を出すと韓国の継投陣からこの回4安打。一挙5点を挙げてリードを6点に広げた。
韓国は7回に7番オ・ジファンのタイムリー二塁打で2点目を挙げ、さらに9番キム・ヘソンがひとり気を吐き、この日3本目のヒットを放つも後が続かなかった。
以下、試合後の会見でのコメント
◇キム・ギョンムン監督
6回以降、タイトなゲームにならなかったので満足いく試合ではなかった。13年前は毎試合毎試合楽しみながら戦っていった結果、金メダルを獲ることができた。今回は必ず金メダルを手にしなければという思いよりも、ファンと国民が納得するような試合をしたいと選手、スタッフと力を合わせてきた。
金メダルを獲れなかったということは残念なことではない。大会を通して若い選手たちを発展させることができ、現在の韓国代表に足りなかった点を補うことができたと思う。(あさって対戦するドミニカ共和国の長短所について聞かれ)今、試合が終わったばかりで考えることではないと思う。あす選手はしっかりと休んでいいコンディションで臨んで欲しい。
◇イ・ウィリ投手
勝たなければいけない試合で勝てなかった。もう一度日本と試合がしたかったが叶わず残念だ。
◇キム・ヘソン内野手
きょうは必ず勝ちたいという試合だった。日本とまた対戦したかったが残念だ。
◇韓国先発オーダー
中 パク・ヘミン
指 カン・ベクホ
左 イ・ジョンフ
一 キム・ヒョンス
捕 カン・ミンホ
右 パク・コンウ
遊 オ・ジファン
三 ホ・ギョンミン
二 キム・ヘソン
◇韓国バッテリー
投 イ・ウィリ、チェ・ウォンジュン、チャ・ウチャン、ウォン・テイン、チョ・サンウ、キム・ジンウク、パク・セウン、オ・スンファン
捕 カン・ミンホ
◇アメリカ先発オーダー
二 エディ・アルバレス
指 タイラー・オースティン
一 トリストン・カサス
三 トッド・フレージャー
右 エリック・フィリア
左 ジェーミー・ウェストブルック
捕 マーク・コロジュバリー
遊 ニック・アレン
中 ジャック・ロペス
投 ジョー・ライアン、ライダー・ライアン、スコット・マクガフ、アンソニー・ゴス、アンソニー・カーター
韓国は7日12時からのドミニカ共和国との3位決定戦で勝利すると、銅メダル獲得となる。韓国は兵役の義務があるスポーツ選手が五輪でメダル獲得(金、銀、銅問わず)、またはアジア大会の金メダルで免除恩恵を受けられる。今回の野球代表選手には兵役義務者が7人いる。
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