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元阪神のボーア、LGツインズ入り<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
LGの帽子をかぶる元阪神のジャスティン・ボーア(写真:LGツインズ)

LGツインズは29日、ロベルト・ラモス内野手(26)をウエーバー公示申請し、代替の外国人野手として、昨シーズン阪神タイガースでプレーしたジャスティン・ボーア内野手(33)と契約を結んだと発表した。契約内容は年俸30万ドルとインセンティブ5万ドルを合わせた総額35万ドル(約3,850万円)としている。

ボーアについてLGのチャ・ミョンソク団長(GM)は「優れた長打力と出塁する能力を兼ね備えた一塁手だ。また日本でプレーした経験から、KBOリーグにもすぐに順応してチームに大きなプラスになると期待している」と球団を通してコメントした。

昨季ボーアは阪神で99試合に出場、打率2割4分3厘、17本塁打、45打点。今季はサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下の3Aで33試合、打率2割1分3厘、6本塁打、17打点だった。

今回、ボーアと入れ替わって退団となったラモスは昨季、打率2割7分8厘、38本塁打、86打点を記録し打線の中軸を担った。しかし今季は腰痛と脊髄損傷の診断を受け、6月9日に登録を抹消。それまでの成績は51試合、打率2割4分3厘、8本塁打、25打点だった。

現在LGは首位と0.5ゲーム差の2位(41勝29敗)で上位争いをしている。チーム防御率はリーグ唯一の3点台(3.73)の一方、打率と得点はともに10球団中8位。ラモスに代わる外国人打者の加入により攻撃力アップを図りたいと考えていた。

KBOリーグの外国人枠は1球団3人まで登録、出場が可能だが、3人すべてを投手、野手にすることはできない。どのチームも外国人2人を先発投手に充て、もう1人が野手という構成になっている。

◇現在KBOリーグに在籍する外国人選手で、NPBでのプレー経験があるのはボーアの他に、以下の5選手がいる。

トゥサン アリエル・ミランダ投手(元ソフトバンク)

キウム ジェイク・ブリガム投手(元楽天)

SSG ジェイミー・ロマック内野手(元DeNA)

サムスン デービッド・ブキャナン投手(元ヤクルト)、ホセ・ピレラ外野手(元広島)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ LGツインズ紹介(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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