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高速守護神のコ・ウソクが156キロで3、4、5番を3K締め 16セーブ目を挙げる<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
クリーンアップを3K締めで16セーブ目を挙げたコ・ウソク(写真:LGツインズ)

13日の韓国KBOリーグはダブルヘッダー1カードを含む、6試合が行われました。

LGツインズ-トゥサンベアーズ(チャムシル)は序盤から両チームともホームベースが遠く、5回までの得点はLGが4回裏に死球による押し出しで挙げた1点のみでした。

1-0のまま進んだ7回裏、LGは1死一、二塁で6番オ・ジファン選手がライトにタイムリー二塁打を放ち、2-0としました。

LGは先発のチョン・チャンホン投手が5回無失点でマウンドを降り、後をつないだキム・デユ、チョン・ウヨン、キム・ユンシク、イ・ジョンヨンの4投手が6回以降を0点に抑えて9回へ。

9回表のマウンドにはクローザーのコ・ウソク投手が上がり、3、4、5番からいずれも空振り三振を奪って試合を締めました。コ・ウソク投手のこの日のストレートの最速156キロ。4、5番には低めへの139キロのスライダーを振らせて三振を決めました。22歳のコ・ウソク投手はクローザーを任されて3年目。今季はここまで19セーブのオ・スンファン投手(サムスン)に次ぐリーグ2位の16セーブ、防御率1.96を記録しています。

◆「KIAとロッテ、喪章をつけてプレー。解体ビル倒壊事故を受け」

先週9日、韓国・クァンジュで、解体中のビルが倒壊する事故が発生。下敷きになった路線バスの乗客9人が亡くなりました。この惨事を受けてクァンジュを本拠地とするKIAタイガースは、13日の試合で黒いリボン(喪章)を帽子とヘルメットにつけてプレー。対戦相手のロッテジャイアンツの選手もユニフォームに喪章をつけました。

◆「16日に韓国代表発表」

7、8月に開催予定の東京オリンピック(五輪)に参加する、野球韓国代表の最終エントリー24人が16日に明らかになります。代表チームを率いるキム・ギョンムン監督が記者会見で発表の予定です。東京五輪の野球競技は6チームが参加。2グループに分かれた予選リーグの後、敗者復活戦を含む変則トーナメント方式で金メダルを争います。

⇒ 東京オリンピック野球競技日程(ストライク・ゾーン)

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

ハンファイーグルスとの2軍戦に8番センターで先発出場し、4打数3安打1打点3得点。盗塁1つを記録しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全6試合の結果です。14日は試合がありません。

◇6月13日(日)の結果

・LG 2 - 0 トゥサン(チャムシル)

 勝:チョン チャンホン

 敗:クァク ピン

・SSG 3 - 7 キウム(インチョン)

 勝:ブリガム

 敗:チョ ヨンウ

・KT 6 - 3 ハンファ(スウォン)

 勝:クエバス

 敗:キム ミンウ

・サムスン 5 - 3 NC(テグ)

 勝:イ ジェイク

 敗:イム チャンミン

・ロッテ 8 - 6 KIA(プサン)

 ダブルヘッダー第1試合

 勝:キム ジンウク

 敗:ホン サンサム

・ロッテ 3 - 6 KIA(プサン)

 ダブルヘッダー第2試合

 勝:イ ミンウ

 敗:ナ ギュンアン

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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