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9回裏に新顔3人でチャンスを作ってサヨナラ勝ち 首位SSGが4連勝で貯金10<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
サヨナラ打を放ち、首固めを決められるコ・ジョンウク(写真:SSGランダーズ)

6月1日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

SSGランダーズ-サムスンライオンズ(インチョン)はSSGがウィルマー・フォント、サムスンがペク・チョンヒョンの両先発投手が好投。両チーム得点なく、0-0のまま9回裏に入りました。

SSGはこの回の先頭打者、今季メジャーからSSG入りした3番チュ・シンス選手がライトへこの日2本目のヒットで出塁しました。無死1塁で打席には8回表にサードの守備で入ったキム・チャンヒョン選手。先月21日にNCダイノスから移籍してきたばかりのキム・チャンヒョン選手はこの場面で送りバントを決め、サヨナラの走者を得点圏に進めました。

1死二塁で、打席には今年FAでトゥサンベアーズから加入した、5番チェ・ジュファン選手。ここでサムスンベンチは申告敬遠を選択し、1死一、二塁となりました。

SSGは6番チョン・ウィユン選手のところで代打にコ・ジョンウク選手を送ると、コ・ジョンウク選手はサムスンのウ・ギュミン投手からセンターにヒット。チュ・シンス選手の代走チェ・ジフン選手が二塁から生還し、1-0でサヨナラ勝ちしました。

首位SSGは新顔3人でチャンスを作り、代打のひと振りで勝利して4連勝。28勝18敗となって貯金を10としています。敗れたサムスンの2番手ウ・ギュミン投手は、今季22試合目の登板で初の自責点でした。

◆「4席連番でのチケット販売へ」

感染症の拡大により入場者数制限、観客席の座席間隔の確保が続けられていますが、韓国野球委員会(KBO)は5月31日、家族や友人が最大で4席連番での観戦が可能になったと発表しました。

政府機関の文化体育観光部、中央事故収拾本部と話し合いを進める中で決定したとのことです。今後はキウムの本拠地・コチョクスカイドームを除く屋外8球場で、各球団のチケット販売方針の下、進められます。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

NCダイノス戦、4-3で1点リードの9回裏2死二塁でライトの守備に入りました。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇6月1日(火)の結果

・LG 1 - 8 KT(チャムシル)

 勝:コ ヨンピョ

 敗:イ サンヨン

・キウム 0 - 3 ロッテ(コチョク)

 勝:ナ ギュンアン

 敗:アン ウジン

・SSG 1 - 0 サムスン(インチョン)

 勝:ソ ジンヨン

 敗:ウ ギュミン

・ハンファ 9 - 1 KIA(テジョン)

 勝:キム ボムス

 敗:ブルックス

・NC 3 - 4 トゥサン(チャンウォン)

 勝:パク チグク

 敗:ホン ソンミン

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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