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3投手で零封、全打点を2人の捕手が挙げて連敗ストップ/安田権守初スタメン<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
7回無失点で2勝目を挙げたハン・ヒョンヒ(写真:キウムヒーローズ)

12日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

トゥサンベアーズ-キウムヒーローズ(チャムシル)は投手戦に。8回まで両チームが挙げた得点は3回表、キウムの捕手、9番パク・トンウォン選手の2号ソロの1点のみでした。

トゥサンの先発アリエル・ミランダ投手(元ソフトバンク)は、6回106球を投げて被安打4、三振10個。失点はソロホームランの1点のみでマウンドを降りました。

キウムの先発ハン・ヒョンヒ投手は7回95球、4安打無失点と好投。試合は1-0のまま9回に入り、9回表、キウムは2死一、二塁のチャンスで、先制弾のパク・トンウォン選手に代わって同じく捕手のイ・ジヨン選手が代打で登場。暴投で走者が進塁の後、貴重な追加点となる2点タイムリーを放って3-0としました。

キウムはハン・ヒョンヒ投手の後を、キム・テフン、チョ・サンウ投手が0点に抑えて勝利。3投手の零封リレーと2人の捕手のバットで、キウムは連敗を3で止めました。トゥサンの連勝は4でストップです。

◆「許可されたバット以外を使用?」

きのう11日のトゥサン-キウムの5回裏、キウム側が審判に「トゥサンのオ・ジェウォン選手が使っているバットが、KBO公認のバットではない」とアピールしました。

オ・ジェウォン選手が使っていたのはローリングス社のバット。KBOリーグでは各バットメーカーがその年にリーグに公認を得るために申請し、許可されたメーカーのリストが写真付きでベンチに貼られています。

同社は昨季まで申請、公認を受けていましたが、今季は使う選手がいないということで未申請でした。しかしオ・ジェウォン選手はこの日、以前使っていたバットで打席に入ったようです。オ・ジェウォン選手はこの日、3安打2打点。6回の3打席目、他選手から借りたバットで放ったヒットが決勝打となりました。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

キウムヒーローズ戦に9番センターで出場。KBOリーグ2年目で初スタメンとなりました。3回裏の先頭打者として入った1打席目は見逃しの三振。6回無死の2打席目はセカンドゴロ。8回無死一塁での3打席目は送りバントを決めています。

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以下が全5試合の結果です。

◇5月12日(水)の結果

・トゥサン 0 - 3 キウム(チャムシル)

 勝:ハン ヒョンヒ

 敗:ミランダ

・KT 5 - 7 サムスン(スウォン)

 勝:ペク チョンヒョン

 敗:コ ヨンピョ

・ハンファ 3 - 6 NC(テジョン)

 勝:シン ミンヒョク

 敗:ペ ドンヒョン

・KIA 5 - 3 LG(クァンジュ)

 勝:チャン ミンギ

 敗:イ ジョンヨン

・ロッテ 2 - 9 SSG(プサン)

 勝:パク チョンフン

 敗:フランコ

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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