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ひげと投球のクセが強い助っ投を捕手が攻守でバックアップ チームの連敗を4で止める<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ダニエル・メンデン(写真:KIAタイガース)

11日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

KIAタイガース-LGツインズ(クァンジュ)はKIAがダニエル・メンデン、LGがケイシー・ケリーの両右腕投手が先発。KIAは2回裏、1死一、二塁のチャンスで7番キャッチャーのキム・ミンシク選手が、ケリー投手のスライダーをライトへ運ぶ2号3ランホームランを放ち、3点を先制しました。

KIAは3回にも2点を挙げて5-0と大きくリード。先発のメンデン投手は味方の援護を受け、自身もLG打線を抑えるも球数が多く、5回表1死の時点で115球。1点を喫したところで交代となりました。

メンデン投手は4回1/3を投げて被安打、四死球ともに5。三振5、失点1で勝利投手の権利を得る目前でマウンドを降りています。試合はKIAの2番手以降の5投手とキム・ミンシク捕手のバッテリーがLG打線を0点に抑えて、7-1で逃げ切り勝ちしました。KIAは連敗を4で止めています。

◆「カールしたヒゲはゲン担ぎ」

KBOリーグ1年目、左打者の内角に切れ込むカットボールと、毛先をカールさせた口ヒゲがトレードマークのメンデン投手。ここまで7試合2勝1敗、防御率3.40です。独特のヒゲは大学生の時に好投して以来続けていて、先発登板の際には試合前にワックスでヒゲを整えてからマウンドに上がるそうです。

◆「ロッテ、ホ・ムンフェ監督を事実上の更迭」

現在最下位(10位)のロッテジャイアンツは今季2年目のホ・ムンフェ監督を事実上の更迭。ラリー・サットン二軍監督が11日から指揮を執りました。サットン監督は現役時代、ヒョンデユニコーンズ(消滅)とKIAでプレー。2005年には本塁打と打点のタイトルを獲得しています。サットン監督の就任で今季のKBOリーグは10球団中、3監督が外国人となりました。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

キウムヒーローズ戦の7回裏にキム・インテ選手の代走で出場。8回表からライトの守備に入りました。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇5月11日(火)の結果

・トゥサン 3 - 2 キウム(チャムシル)

 勝:ロケット

 敗:アン ウジン

・KT 9 - 6 サムスン(スウォン)

 勝:パク シヨン

 敗:ヤン チャンソプ

・ハンファ 2 - 7 NC(テジョン)

 勝:ルチンスキー

 敗:カーペンター

・KIA 7 - 1 LG(クァンジュ)

 勝:イ スンジェ

 敗:ケルリ(ケリー)

・ロッテ 6 - 7 SSG(プサン)

 勝:チョ ヨンウ

 敗:キム ウォンジュン

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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