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二塁走者の安田権守がセカンドゴロで本塁突入 絶妙ヘッスラで1点もぎ取る<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ホームに突入のアン・グォンス(写真:トゥサンベアーズ)

23日の韓国KBOリーグは、全5試合がナイトゲームで行われました。

チャムシル球場のトゥサンベアーズ-NCダイノスは、トゥサンが2-0でリードの7回裏。この回の先頭打者、2番ホセ・フェルナンデス選手が右中間へのヒットとライトのエラーで二塁に進むと、トゥサンは代走にアン・グォンス(安田権守)選手を送りました。

1死後、4番キム・ジェファン選手の打球は、ライトの前まで深い守備シフトをとったセカンドへのゴロ。この打球を処理した二塁手がボールを一塁へ送球する間に、二塁走者のアン・グォンス選手は三塁へ進塁し、そのままスピードを緩めることなくホームへと突入しました。

一塁手から捕手へとボールが転送され、タイミングはアウトでしたが、アン・グォンス選手はヘッドスライディングで差し出した左腕にヤン・ウィジ捕手のミットが近づくと、体を背中寄りに回して右手でベースタッチ。アン・グォンス選手の絶妙なヘッドスライディングの結果、球審はセーフとジャッジしました。NC側からの要請でビデオ判定となるも判定は覆らず、トゥサンは3-0とリードを広げました。

球審にアピールするアン・グォンス(写真:トゥサンベアーズ)
球審にアピールするアン・グォンス(写真:トゥサンベアーズ)

試合はトゥサンが8回に2点を追加し、5-1で勝利。先発のチェ・ウォンジュン投手が7回3安打無失点で2勝目を挙げています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

◆「オ・スンファン、10日間セーブ機会なし」

先週13日に今季4セーブ目を挙げ、KBOリーグ通算300セーブにあと1つに迫ったオ・スンファン投手(サムスン)ですが、その後のサムスンの試合は大差をつけての勝利が続き、セーブ機会が訪れていません。オ・スンファン投手は登板間隔が空いたため、20日は3点を追う9回表に打者1人に対してマウンドに上がっています。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

代走で出場の後、レフトの守備に入り、8回裏2死二塁で打席が回り、結果はピッチャーゴロでした。ここまで4試合に出場。3打数無安打です。

以下が全5試合の結果です。

◇4月23日(金)の結果

・トゥサン 5 - 1 NC(チャムシル)

 勝:チェ ウォンジュン

 敗:ソン ミョンギ

・キウム 5 - 9 SSG(コチョク)

 勝:パク チョンフン

 敗:アン ウジン

・KT 10 - 5 ロッテ(スウォン)

 勝:フランコ

 敗:イ ジョンヒョン

・ハンファ 1 - 2 LG(テジョン)

 勝:スアレス

 敗:カーペンター

・KIA 4 - 1 サムスン(クァンジュ)

 勝:メンデン

 敗:ペク チョンヒョン

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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