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【韓国シリーズ】若きエースが抑えて老練捕手が一発で援護 NCが初制覇に王手<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
一発後にク・チャンモと抱擁のヤン・ウィジ(写真:NCダイノス/初報から差し替え)

23日の韓国KBOリーグは韓国シリーズ第5戦が行われ、NC(公式戦1位)がトゥサン(3位)に勝利し、対戦成績を3勝2敗として初のシリーズ制覇に王手をかけました。

2勝2敗のタイで迎えたこの試合も第4戦に続いて投手戦に。NCク・チャンモ、トゥサンがクリス・フレクセンの両先発投手が4回まで無失点と好投します。

均衡を破ったのはNC。5回裏、四球と内野ゴロで二塁に進んだ走者を置いて、8番アーロン・アルテール選手がセンター前にタイムリーヒットを放って1-0としました。

NCは6回裏、1死一塁で4番ヤン・ウィジ選手がセンターへ2ランホームランを放ち3-0に。若きエースをリードする正捕手でチームの主将が価値ある一発を放ちました。

NCは7回にも3番ナ・ソンボム選手のこの日3本目のヒットがタイムリーになるなど、2点を追加して5-0として逃げ切り勝利。初の韓国シリーズ制覇まであと1勝としました。

NCの先発、23歳エースのク・チャンモ投手は7回0/3、97球を投げて被安打5、無失点。早いカウントで追い込む安定したコントロールと、打者ごとに球種、配球を変えるヤン・ウィジ捕手の巧みなリードでトゥサン打線を抑えました。

第6戦は24日18時30分からコチョクスカイドームで行われます。予告先発はNCがドリュー・ルチンスキー、後がないトゥサンはラウル・アルカンタラの両外国人投手です。

⇒ KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◆「第6戦から再び観客数縮小へ」

韓国政府のソーシャルディスタンス強化レベルが24日の0時に1.5から2に引き上げられることになり、24日以降に行われる韓国シリーズ6、7戦の観客数も縮小となりました。

販売済みのチケットはすべて自動キャンセルとなり、23日14時から再販売されました。今回の入場可能人数は収容人員の10%までで、最大1,670人となります。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

韓国シリーズ第5戦での出場機会はありませんでした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

◇11月23日(月)の結果

・NC 5- 0 トゥサン(コチョク)

 韓国シリーズ 第5戦

 勝:ク チャンモ

 敗:フレクセン

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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