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【韓国シリーズ】20歳と21歳の両先発の投手戦 NCが好機生かしてタイに持ち込む<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
決勝打を放ったヤン・ウィジ(写真:NCダイノス/初報から差し替え)

21日の韓国KBOリーグは韓国シリーズ第4戦が行われました。

NC(公式戦1位)とトゥサン(3位)の対戦は、NCが勝利し2勝2敗のタイに持ち込んでいます。

前日23時近くまでナイトゲームを行った翌日、14時開始のデーゲームで行われた第4戦。

トゥサンはプロ3年目、シーズン中は主にリリーフで登板の21歳キム・ミンギュ投手が先発。NCはシーズン終盤先発として活躍し、9勝を挙げた20歳のソン・ミョンギ投手が先発マウンドに上がりました。

両投手とも力あるボールでフライの山を築き、ピンチらしいピンチを招くことなく、5回まで0点に抑えます。

トゥサンのキム・ミンギュ投手は6回表1死で、この日4本目のヒットを喫した71球目を投げたところで交代。イ・ヨンハ投手にマウンドを託しました。

NCは本調子とは言えないイ・ヨンハ投手に対し、2死二塁で4番ヤン・ウィジ選手がライトへ先制のタイムリーヒット。続く5番カン・ジンソン選手が二者連続の適時打を放ち、2-0としました。

NCは9回表に1点を追加しリードを広げ、最後は7回途中から登板のドリュー・ルチンスキー投手が締めてゲームセット。3-0で勝利しました。

トゥサン打線はNC投手陣に対し散発の3安打。その3本すべてが2、3戦のヒーロー、キム・ジェホ選手が放ったヒットでした。

韓国シリーズは休養日を挟み、第5戦は23日にコチョクスカイドームで行われます。5戦以降はNCのホームゲームとなります。

⇒ KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◆「KT2軍監督にソ・ヨンビン氏」

KTウィズは来季の2軍監督に、元LGコーチで野球解説者のソ・ヨンビンさんが就任すると発表しました。

ソ・ヨンビンさんは2014年に中日の2軍でコーチ研修を行った経験があります。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

韓国シリーズ第4戦での出場機会はありませんでした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

◇11月21日(土)の結果

・トゥサン 0- 3 NC(コチョク)

 韓国シリーズ 第4戦

 勝:ソン ミョンギ

 敗:キム ミンギュ

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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