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【プレーオフ】投手戦の決着は9回に トゥサンが代打のひと振りで先手を取る<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
決勝タイムリーのキム・インテ(写真:トゥサンベアーズ/初報から差し替え)

9日の韓国KBOリーグはKTウィズ(公式戦2位)とトゥサンベアーズ(準プレーオフ勝者)のプレーオフ第1戦が行われました。

KTが高卒ルーキーのソ・ヒョンジュン、トゥサンは準プレーオフで快投を見せたクリス・フレクセンの両投手が先発。共に6回まで無四球無失点の好投を見せ、終盤に突入しました。

ゲームが動いたのは両先発投手がマウンドを降りた後の8回の攻撃。トゥサンが4番キム・ジェファン選手、5番ホ・ギョンミン選手の連続タイムリーで、2-0と均衡を破ります。

するとその裏、KTも4番ユ・ハンジュン選手の2点タイムリーで同点に追いつきました。

2-2で迎えた9回表、トゥサンは7番からの攻撃でヒットと盗塁、送りバントで1死三塁のチャンスを作ると、代打のキム・インテ選手が前進守備のセカンドの右を抜く、鋭い打球のライト前ヒット。三塁走者が生還して、勝ち越しに成功しました。

1点をリードしたトゥサンは、8回裏途中から登板の2番手イ・ヨンハ投手が9回は0点に抑えてゲームセット。5戦3勝制のプレーオフ初戦を制しました。

⇒ KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◆「引退、監督人事の知らせ続々と」

準プレーオフ終了後、大物選手の引退や監督人事に関してのニュースが続きました。準プレーオフでトゥサンに敗れたLGのチョン・グンウ内野手が引退を発表。トゥサンからはクォン・ヒョク投手、チョン・サンホ捕手もユニフォームも脱ぎます。

LGはリュ・ジュンイル監督が辞任を表明。SKは新監督に今季トゥサンで投手コーチを務めた、キム・ウォンヒョンさんが就任しました。LGの芹澤裕二バッテリーコーチはLGを退団し、10年ぶりにSKのユニフォームを着ます。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

プレーオフ第1戦の9回表、代打で決勝のタイムリーヒットを放ったキム・インテ選手の代走として出場。9回裏からライトの守備に入りました。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

◇11月9日(月)の結果

・KT 2- 3 トゥサン(コチョク)

 プレーオフ 第1戦

 勝:イ ヨンハ

 敗:キム ジェユン

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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