Yahoo!ニュース

コロナ禍で遅れて開幕も全144試合無事に終了/ロマック(元DeNA)SK残留決定<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
初のポストシーズン進出を決めたKT(写真:kt wiz 10/25のセレモニー)

31日の韓国KBOリーグは、今季の公式戦最終戦となるKIAタイガース-NCダイノスの1試合が行われました。

試合はKIAが9回裏、6番チェ・ジョンヨン選手の内野安打でサヨナラ勝ちしています。

今季のKBOリーグは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、予定より38日遅れて開幕。東京オリンピック開催期間に設けていた中断をなくし、公式戦を10月末まで伸ばすことで通常通り全144試合を行いました。

例年とは様相が異なるシーズンを制したのはNCダイノス。リーグ参入8年目での初制覇です。

(関連記事:オンラインゲーム会社の新生球団 リーグ参入8年目で初の公式戦制覇

2~5位の4チームの順位が最終戦に決まるという稀に見る混戦となり、2位に入ったのは2015年に1軍に加わった10球団目のKTウィズでした。KTウィズは初のポストシーズン進出です。

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

今年のチャンピオンチームを決めるポストシーズンは、あす11月1日から公式戦4位のLGツインズと5位キウムヒーローズによる、ワイルドカード決定戦で幕を開けます。

⇒ KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◆「ロマック(元DeNA)来季もSKでプレー」

今季9位に低迷したSKワイバーンズは、早々と来季に向けて動き出しました。ジェイミー・ロマック選手(元DeNA)の再契約と、2人の新外国人選手の獲得を発表しています。

今季のロマック選手は夏場以降に本領を発揮。32本塁打、91打点はいずれもSKの主砲チェ・ジョン選手に次ぐチーム2位。チームトップの137安打を放ち、

チーム打率が2割5分とリーグ9位のチームで、打率2割8分2厘はチーム1位でした。2017年途中にSK入りしたロマック選手は来季が5年目となります。

契約内容は年俸90万ドル、オプション25万ドルの総額115万ドル(約1億2千万円)と発表されています。

またSKは今季途中、体調不良により戦列を離れたヨム・ギョンヨプ監督が辞任。代行監督を務めたパク・キョンワンヘッドコーチも、退団を発表しています。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

公式戦を3位で終えたトゥサンベアーズは11月4日から行われる準プレーオフで、ワイルドカード決定戦の勝者と対戦します。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が1試合の結果です。

◇10月31日(土)の結果

・KIA 4- 3 NC(クァンジュ)

 勝:チョン ヘヨン

 敗:パク チンウ

 

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

室井昌也の最近の記事