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人的補償で移籍入団の20歳右腕 プロ初先発で5回零封初勝利飾る<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
プロ初先発初勝利を挙げたキム・ヒョンス(写真:KIAタイガース)

秋夕(チュソク)連休2日目、10月1日の韓国KBOリーグは全5試合が14時開始のデーゲームで行われました。

コチョクスカイドームのキウムヒーローズ-KIAタイガースは、初回から小刻みに得点したKIAが3-1で勝利。4連勝を飾っています。敗れたキウムは4連敗です。

プロ初先発となったKIAのキム・ヒョンス投手はキウム打線に対し、5回を投げて被安打3、無失点。伸びのあるストレート、落差大きいカーブがいずれもコントロール良く、7つの三振を奪いました。

キム・ヒョンス投手はロッテジャイアンツにFA移籍した、アン・チホン内野手の人的補償として今年KIA入り。高卒2年目、今季11度目の登板で、プロ初先発初勝利を飾りました。

ちなみのこの試合の球審は「韓国の敷田卍」イ・ヨンヒョク審判員。見逃し三振のたびに切れのある卍ポーズが飛び出しました。

(関連記事:「卍ポーズ」は海を越える 敷田球審の「見逃し三振コール」に魅せられた韓国と台湾の審判たち

◆「し烈な2位以下の争い」

この日、首位NCダイノスが11連勝。独走態勢に入る一方で、2位以下の争いがし烈です。あす2日は5位KIAと1ゲーム差で追う6位トゥサンベアーズが対戦。4位LGツインズは2ゲーム差で2位のKTウィズと顔を合わせます。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

ハンファイーグルス戦の5回裏、途中から出場の4番キム・インテ選手に代わってレフトの守備に。8回表無死で打席が回り、結果はショートゴロでした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇10月1日(木)の結果

・LG 2- 3 ロッテ(チャムシル)

 勝:ノ ギョンウン

 敗:イム チャンギュ

・キウム 1- 3 KIA(コチョク)

 勝:キム ヒョンス

 敗:チェ ウォンテ

・ハンファ 12- 4 トゥサン(テジョン)

 勝:ユン デギョン

 敗:ユ ヒグァン

・サムスン 7- 6 KT(テグ)

 勝:ノ ソンホ

 敗:ハ ジュンホ

・NC 10- 2 SK(チャンウォン)

 勝:ソン ミョンギ

 敗:ピント

 

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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