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8回裏に大逆転のキウム 監督手渡しのおもちゃのバズーカ砲で大興奮<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
監督から渡されたおもちゃの銃を放つホ・ジョンヒョプ(写真:キウムヒーローズ)

22日の韓国KBOリーグは2試合が雨で中止。3試合が行われました。

コチョクスカイドームのキウムヒーローズ-KIAタイガースは、KIAが初回に3点を挙げて以降、ゲームは動かず8回へ。

8回裏、キウムは1点を入れて1-3とし、さらに1死一、二塁のチャンスで6番ホ・ジョンヒョプ選手がレフトへ5号3ランホームラン。キウムが4-3と逆転に成功し、勝利を収めました。

キウムに流れが傾いたのは、8回裏1死での3番イ・ジョンフ選手の打席でした。

イ・ジョンフ選手の打球は右中間への深いフライ。これをKIAの中堅手キム・ホリョン選手がフェンスにぶつかりながら、一度グラブの中でボールが遊ぶもキャッチしました。

しかし判定はフェア。打球がフェンスにダイレクトにぶつかった後に、キム・ホリョン選手がボールをつかんだという審判の判定でした。

KIA野手陣はベンチにビデオ判定を促すも、KIAはこの時点で2度の機会を使っていたため、審判への要請はできず1死二塁に。

キウムは後続の打者が四球とヒットで1点を挙げ、そしてホ・ジョンヒョプ選手の逆転3ランへとつながりました。

勝った2位キウムは試合がなかった首位NCダイノスとのゲーム差を1に縮め、敗れたKIAは5連敗で、ロッテジャイアンツと入れ替わって7位に後退しました。

◆「一発の後は『おもちゃのバズーカ砲』」

各球団、ヒットを打った後のポーズに趣向を凝らしていますが、キウムはホームランを打ってベンチに戻ると、その打者にソン・ヒョク監督がおもちゃのバズーカを手渡し。打者はベンチの同僚に向けて、ピンポン玉よりひと回り大きい弾をポコーンと放つという、お決まりのやり取りがあります。写真は逆転弾を放ったホ・ジョンヒョプ選手です。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

2軍戦はありませんでした。次の試合は25日(火)にキウムの2軍、コヤンヒーローズと対戦します。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が3試合の結果です。

◇8月22日(土)の結果

・LG 中 止 ハンファ(チャムシル)

 勝:

 敗:

・キウム 4- 3 KIA(コチョク)

 勝:アン ウジン

 敗:チャン ヒョンシク

・SK 1- 8 トゥサン(インチョン)

 勝:キム ミンギュ

 敗:ピント

・KT 中 止 NC(スウォン)

 勝:

 敗:

・サムスン 3- 5 ロッテ(テグ)

 勝:ソ ジュンウォン

 敗:ウォン テイン

 

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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