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8回以降に両チームで計14得点 激戦を制したトゥサンが連敗を4で止める<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
チョン・スビン(写真:トゥサンベアーズ)

8月1日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

チャンウォンNCパークのNCダイノス-トゥサンベアーズはゲーム終盤、激戦となりました。

4-4の同点で迎えた8回表、トゥサンが4点を挙げて勝ち越しに成功するも、NCも8、9回と2点ずつを挙げ、再び8-8の同点としました。

追いつかれたトゥサンは延長10回表、四球でノーアウトのランナーを出すと、8番チョン・スビン選手が初球に三塁前のバントヒットを決めて無死一、二塁に。次打者も初球に送りバントを決めて1死二、三塁として、打順は1番に戻りました。

この場面で1番のパク・コンウ選手も初球をきっちりとライトに打ち上げ、これが犠牲フライとなって三塁走者が生還。トゥサンは9-8と再度勝ち越します。

トゥサンはその後、4連打で3点を追加。12-8として勝利をぐっと引き寄せました。しかし首位のNCも粘りを見せます。

1死から3連打で1点を挙げると、四球で満塁として打席には8回に2ラン、9回の前の打席で二塁打を放っている6番ノ・ジンヒョク選手。ここでノ・ジンヒョク選手は四球を選び押し出しに。NCは2点差に迫りました。

1死満塁、一打逆転サヨナラの場面で代打のキム・ヒョンジュン選手が放った打球はショートへの痛烈なライナー。これをキム・ジェホ選手がジャンプ一番キャッチし二塁へ送球。スタートを切っていた二塁走者は戻れず、ダブルプレーでゲームセットとなりました。

8回以降、トゥサンが8点、NCが6点を挙げた大乱戦はトゥサンが12-10で勝利し、連敗を4で止めています。

◆「連勝と連敗、明暗が分かれる」

キウムヒーローズとKTウィズはそれぞれ2ケタ得点で勝利して5連勝。KTに11-0で完敗のSKワイバーンズは5連敗です。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

8-6で2点リードの9回裏、4番キム・ジェファン選手に代わってレフトの守備に。この回同点となって10回表に打順が回り、2死一塁でライト前ヒットを放っています。試合は上記の通り、NCに勝利しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇8月1日(土)の結果

・LG 9- 6 ハンファ(チャムシル)

 勝:イ ジョンヨン

 敗:サーポルト

・KT 11- 0 SK(スウォン)

 勝:ソ ヒョンジュン

 敗:イ ゴンウク

・サムスン 7- 22 キウム(テグ)

 勝:ヤン ヒョン

 敗:ブキャナン

・ロッテ 7- 3 KIA(プサン)

 勝:パク セウン

 敗:イム ギヨン

・NC 10- 12 トゥサン(チャンウォン)

 勝:イ ヒョンボム

 敗:ウォン ジョンヒョン

 

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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