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背番号10の阿部慎之助一門の捕手、自身初のサヨナラ弾で接戦に決着<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
3号サヨナラソロを放ったパク・セヒョク(写真:トゥサンベアーズ)

3日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

チャムシル球場のトゥサンベアーズ-ハンファイーグルスは、両チームの先発投手が好投し、5回まで両者無得点で試合は後半戦に突入しました。

ハンファは6回表に3番キム・テギュン選手のタイムリーで1-0とし逃げ切りを図るも、トゥサンは8回裏に5番チェ・ジュファン選手のタイムリーで1-1の同点に追いつきました。

迎えた9回裏、ハンファはこの回から4番手のマウンドにキム・ジンヨン投手を投入。その代わりっぱな、8番のパク・セヒョク選手はカウント2-1で迎えた4球目、4球続いたストレートを逃さず、内角低めのボールを豪快にライトスタンドへと運びました。

パク・セヒョク選手の3号サヨナラホームランで、トゥサンは2-1として接戦に決着をつけています。

パク・セヒョク選手は昨年、今年と憧れの大先輩捕手、巨人・阿部慎之助2軍監督の自主トレに参加。その後もLINEでやり取りをするなど、阿部2軍監督の言葉が精神的な支えとなっています。

(関連記事:阿部慎之助との日々のLINEが刺激に 新正捕手目指すトゥサンの29歳

この日のパク・セヒョク選手は4人の投手をリードして1点に抑え、最後は自分のバットで試合を決めました。

パク・セヒョク選手にとって今回の一発は自身初のサヨナラアーチ。ちなみに阿部2軍監督は現役時代7本のサヨナラ弾を放ち、パク・セヒョク選手と同じ30歳の時点で既に5本を記録していました。背番号10番はこれからも大きな背中を追い続けます。

◆「SKヨム・ギョンヨプ監督、2ヶ月間の安静」

先月25日の試合中、ベンチ内で卒倒し救急搬送されたSKのヨム・ギョンヨプ監督(52)は2病院での診察の結果、心身衰弱と左腕、左足に持続的なしびれがあり、最短で2ヶ月間、安静が必要とのことです。

開幕から低迷が続くSKを率いるヨム・ギョンヨプ監督は倒れた際、過度なストレスと睡眠、食事不足が原因と診断されていました。チームの指揮は引き続きパク・キョンワンヘッドコーチが執ります。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

8回裏1死一、二塁で二塁走者、3番オ・ジェイル選手の代走として出場。次の回、ベンチに退きました。試合は上記の通り、トゥサンがハンファにサヨナラ勝ちしています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇7月3日(金)の結果

・トゥサン 2- 1 ハンファ(チャムシル)

 勝:ハム ドクチュ

 敗:キム ジンヨン

・KT 3- 2 キウム(スウォン)

 勝:チュ グォン

 敗:チョ サンウ

・サムスン 9- 7 LG(テグ)

 勝:ペクチョンヒョン

 敗:ウィルソン

・ロッテ 4- 7 SK(プサン)

 勝:ピント

 敗:サンプソン

・NC 2- 8 KIA(チャンウォン)

 勝:ギャニオン

 敗:チェ ソンヨン

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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