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ハンファ15連敗/呉昇桓(元阪神)6年8ヶ月ぶりの登板は1回無失点<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
6年8ヶ月ぶりに韓国公式戦で登板したオ・スンファン(写真:サムスンライオンズ)

9日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

プサンサジク球場ではロッテジャイアンツが、7日にハン・ヨンドク監督が成績不振を理由に辞任した、最下位のハンファイーグルスを迎えました。

ハンファにとってチェ・ウォンホ監督代行の初采配となったこの試合、3回まで両チーム無得点で進むも、4回以降ロッテ打線に火が付き、16安打を記録したロッテが9-3で勝利。ハンファは15連敗となりました。ロッテは4連勝です。

この試合でイ・デホ選手(元ソフトバンク)が5回に4号2ランを放っています。

◆「オ・スンファン、6年8ヶ月ぶりの登板」

昨年8月にメジャーリーグから古巣のサムスンライオンズに復帰し、過去の海外での違法賭博によって科された72試合の出場停止処分が解けたオ・スンファン投手が、2013年10月2日(対ロッテ)以来のKBOリーグのマウンドに立ちました。

2軍での登板なく、久々の実戦が1軍ゲームとなったオ・スンファン投手は、3-4でキウムヒーローズがリードの8回表、5番手として登板。この回の先頭打者、7番パク・チュンテ選手への初球でライトに二塁打を喫しました。

次打者の送りバントで1死三塁となり、続く9番キム・ギュミン選手は前進守備の一塁ゴロに打ち取ってランナーは動けず2死に。1番ソ・ゴンチャン選手を四球で歩かせ2死一、三塁となって、打席には2番キム・ハソン選手。キム・ハソン選手は初球を打ち上げ、キャッチャーへのファールフライとなってオ・スンファン投手は0点に抑えました。

オ・スンファン投手の約6年8ヶ月ぶりの韓国での公式戦登板は、1回打者5人に対し10球を投げて被安打1、無失点。ストレートの最速は146キロでした。

この日のオ・スンファン投手はセーブがつかない場面での登板でしたが、ここまでプロ15年で韓国で277セーブ、日本で80セーブ、メジャーリーグで42セーブを記録し、日米韓通算400セーブまであと1つとしています。試合は3-5でサムスンが敗れています。

(関連記事:元阪神・呉昇桓 37歳で古巣に復帰 「メジャーの時より状態がいい」

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

トゥサンベアーズの2軍はKIAタイガースと対戦しましたが、アン・グォンス選手は出場しませんでした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇6月9日(火)の結果

・LG 3- 5 SK(チャムシル)

 勝:チョ ヨンウ

 敗:イ サンギュ

・KT 2- 3 KIA(スウォン)

 勝:ヤン ヒョンジョン

 敗:ソ ヒョンジュン

・サムスン 3- 5 キウム(テグ)

 勝:ヤン ヒョン

 敗:イ スンヒョン

・ロッテ 9- 3 ハンファ(プサン)

 勝:サンプソン

 敗:サーポルト

・NC 12- 8 トゥサン(チャンウォン)

 勝:キム ゴンテ

 敗:チョ ジェヨン

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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