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20歳の4番カン・ベクホが5号弾/ブキャナン(元ヤクルト)は5回10失点で2敗目<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
3安打3打点のカン・ベクホ(写真:kt wiz/初報から差し替え)

19日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

スウォンKTウィズパークで行われたKTウィズ-ハンファイーグルスは、序盤にKT打線が爆発。4回の時点で先発全員安打を記録し、5回までに毎回の13得点を挙げました。

KTは右の内転筋を痛めて戦列を離れているユ・ハンジュン選手に代り、4番に入っているカン・ベクホ選手が大活躍。1回裏、左中間にタイムリー二塁打を放つと、4回にはバックスクリーンの右に豪快な一発。リーグトップタイとなる5号2ランを放ちました。

この日のカン・ベクホ選手は4打数3安打3打点。打率は3割6分7厘を記録しています。プロ3年目、20歳ながらベテランのような風格があるカン・ベクホ選手は、成績でもリーグを代表する選手たちと肩を並べています。

試合はKTの先発ウイリアム・クエバス投手の降板後、ハンファ打線に火がつき、7回に一挙9点。9回にもKTの抑えイ・デウン投手(元千葉ロッテ)から1点を挙げるも一歩及ばず、KTが13-11で何とか逃げ切りました。KTは4連勝です。

また、コチョクスカイドームでは現在最下位のSKワイバーンズが、キウムヒーローズに敗れて10連敗。今季ここまで1勝11敗です。

◆「ブキャナン、5回10失点で2敗目」

サムスンライオンズのデービッド・ブキャナン投手(元ヤクルト)が今季3試合目の登板。本拠地テグでのLGツインズ戦に先発したブキャナン投手は、5回104球を投げてホームラン3本を含む被安打10。初回に5点を喫すると、2回に2点、4回に3点を許して10失点でした。

ブキャナン投手は1、2、3回と先頭打者に四球を与え、3本のホームランはいずれも、ストライクを取りにいった甘いコースをスタンドに運ばれました。試合はサムスンが6-10で敗れて4連敗。ブキャナン投手はここまで1勝2敗です。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

8回裏、9番チョン・スビン選手の代打キム・インテ選手が四球で出塁すると、代走で出場。次の回からそのままセンターの守備に入りました。9回裏の打順ではオ・ジェウォン選手が代打に入り、退いています。試合は4-5でトゥサンベアーズがNCダイノスに敗れました。

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以下が全5試合の結果です。

◇5月19日(火)の結果

・トゥサン 4- 5 NC(チャムシル)

 勝:ライト

 敗:イ ヨンハ

・キウム 11- 6 SK(コチョク)

 勝:キム テフン

 敗:ピント

・KT 13- 11 ハンファ(スウォン)

 勝:クエバス

 敗:チャン シファン

・サムスン 6- 10 LG(テグ)

 勝:イム チャンギュ

 敗:ブキャナン

・KIA 9- 2 ロッテ(クァンジュ)

 勝:イ ミンウ

 敗:ソ ジュンウォン

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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