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パク・ピョンホ決勝弾/イ・ヨンギュ、インタビューで判定に不満吐露。審判が2軍降格<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
決勝2号2ランを放ったパク・ピョンホ(写真:キウムヒーローズ)

8日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

キウムヒーローズとハンファイーグルスの対戦は3-3で迎えた7回裏、キウムはこの回の先頭打者、3番イ・ジョンフ選手が三塁打で出塁。

続く4番パク・ピョンホ選手はハンファの3番手シン・ジョンラク投手が投じた低めのカーブを豪快にすくい上げ、右中間へ勝ち越しの2号2ランホームランを放ちました。5-3としたキウムが勝利しています。

◆「選手が判定に不満を表し、審判が2軍に降格」

ハンファイーグルスがSKワイバーンズに8-4で勝利した7日の試合後、決勝打を放ったハンファのイ・ヨンギュ選手が、中継局のヒーローインタビューの結びで、「ひと言いいですか?」と言って、「選手たちが球審のストライク、ボールの判定に一貫性がないことに不満を持っている」と話し出しました。

映像:MBCNEWS

イ・ヨンギュ選手は「選手はヒットが打てなかったら眠りにつくこともできず、ヒット1本のためにホテルで深夜3時までバットを振っている選手もいる。そういうこともわかって欲しい」と訴えました。

これを受けて韓国野球委員会(KBO)は8日、当該試合を担当した審判員5人の2軍(フューチャーズリーグ)降格を決定。KBOは審判のシーズンに向けた準備が不足していたと判断し、再教育をするとしました。

また、選手が公の場で審判を批判したことに対しても、自制と再発防止を求めました。

選手の発言、リーグの判断、どちらもなかなか日本では起こらないであろう出来事ですね。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

8回表、9番チョン・スビン選手に代わって、センターの守備に入りました。そして9回表にはプロ初打席。KTウィズのイ・デウン投手(元千葉ロッテ)に対し、カウント1-2からの4球目を打ってレフトフライでした。試合はトゥサンが3-12で敗れています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇5月8日(金)の結果

・トゥサン 3- 12 KT(チャムシル)

 勝:ソ ヒョンジュン

 敗:ユ ヒグァン

・キウム 5- 3 ハンファ(コチョク)

 勝:オ ジュウォン

 敗:キム ボムス

・サムスン 5- 0 KIA(テグ)

 勝:チェ チェフン

 敗:ギャニオン

・ロッテ 9- 8 SK(プサン)

 勝:ク スンミン

 敗:キム ジュハン

・NC 13- 5 LG(チャンウォン)

 勝:イ ジェハク

 敗:ウィルソン

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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