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【プレミア12】韓国、メキシコに勝利し五輪出場確定、決勝に進出 2日続けて日本との対戦に

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
スコアと勝利し握手する韓国ベンチ(写真:ストライク・ゾーン)

プレミア12のスーパーラウンド4日目、3位韓国は日本と並んで1位のメキシコと対戦し7-3で勝利。今大会2位以上が確定した。また台湾、オーストラリアよりも上位となったため、東京オリンピックのアジア・オセアニア地区出場権を手にした。

試合は序盤、両チーム無得点のまま進み、5回表にメキシコが1番ジョナサン・ジョーンズの2ランで先制した。

しかし韓国はその裏、この日5番に入ったキム・ヒョンスが四球で出塁すると、続くヤン・ウィジも歩き、無死一、二塁で左太もも痛からスタメン復帰の7番チェ・ジョンがレフト前ヒットで無死満塁とした。

この場面で8番ミン・ビョンホンがしぶとくセンター前に落として1-2の1点差に。さらに9番パク・ミンウが押し出し四球で同点に追いついた。

打順は1番に戻り、イ・ジョンフのセカンドゴロの間に勝ち越しのランナーがホームイン。1死一、三塁となって2番キム・ハソンがライトへタイムリーヒットを放ち、4-2とした。

2死後、4番パク・ピョンホが死球で2死満塁となった場面で、この回、2度目の打席となったキム・ヒョンスがレフトのグラブをかすめる左中間への二塁打を放ち、すべての走者がホームに還って、韓国はこの回7点を挙げるビックイニングとなった。

投手陣は先発のパク・チョンフンが5回途中まで4安打2失点のピッチングで役割を果たし、その後は4投手がメキシコ打線を1点に抑えた。2番手で登板し、打者2人を打ち取ったチャ・ウチャンが勝利投手になっている。

試合後、キム・ギョンムン監督は、「今日、五輪へのチケットがとれてこれまでの責任感が軽くなった。次の日本戦では約束通り、持っている力を出し切る」と安堵の表情を見せた。

また走者一掃の二塁打を放ったキャプテンのキム・ヒョンスは「代表チームは選手個々でやるものではなく、みんなで頑張るもの。台湾戦で敗れたが、その後みんなで次は頑張ろうとしっかりと準備をして今日の試合に臨めた。先制はされたがいい結果になって、自分にもいい打球が出た」と話した。

韓国は16日、日本と対戦。翌17日の決勝戦も日本との試合となり、16日はいわば消化試合となる。

16日の日本戦の予告先発投手は、当初予定のエースのヤン・ヒョンジョンではなく同じ左腕のイ・スンホと発表になった。

その理由についてキム・ギョンムン監督は「明日(16日)の試合が最後だったら、イ・スンホではない。明後日(決勝戦)も試合があることが決まっている。疲れている選手もいるので、明日の試合ではこれまで苦労してきた選手を使うつもりだ」とした。

日本との試合は16日19時から東京ドームで行われる。

◇11月15日(金)の結果

・プレミア12 スーパーラウンド

 アメリカ 3- 2 台湾(東京ドーム)

 勝:スペンサー・ジョーンズ

 敗:ウー・シェンフェン

 

 韓国 7- 3 メキシコ(東京ドーム)

 勝:チャ・ウチャン

 敗:フェリペ・ゴンサレス

(関連項目)プレミア12 日程と結果 韓国代表選手一覧

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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