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【韓国シリーズ第4戦】トゥサン4連勝で3年ぶり6度目のシリーズ制覇<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
「自撮り」するトゥサンナイン(写真:トゥサンベアーズ/初報から差し替え)

26日の韓国KBOリーグ・韓国シリーズ第4戦、キウムヒーローズ対トゥサンベアーズは延長10回、11-9でトゥサンが勝利し、対戦成績を4勝0敗として3年ぶり6度目のシリーズ制覇を果たしました。

3連敗で後がないキウムは初回に2点を先制。主導権を握るかと思われましたが、トゥサンは2回表、2死ランナーなしから4連打で3点を挙げ、逆転に成功します。

しかしキウムも2回裏、打者一巡の攻撃で6点を挙げ、8-3と5点のリードを奪います。

5点を追うトゥサンは4回表、またも2死からチャンスを作り、前の打席でタイムリーを放った8番ホ・ギョンミン選手のタイムリーで1点を返します。

さらにトゥサンは5回表、1番からの攻撃でこちらも打者一巡し5得点。9-8として再逆転しました。

6、7、8回と両チーム得点なく、迎えた9回裏、キウムは2死満塁のチャンスを作ると、1番ソ・ゴンチャン選手のサードへのゴロがエラーとなって9-9の同点に。試合は延長戦に突入しました。

トゥサンは10回表、キウムの10番手、9回からマウンドに上がったジェイク・ブリガム投手(元楽天)からこの日3打点の9番オ・ジェウォン選手が3本目のヒットとなる二塁打で出塁。2死三塁となって3番オ・ジェイル選手がライトへタイムリー二塁打を放って勝ち越しに成功します。

さらに4番キム・ジェファン選手にもヒットが出て、トゥサンは11-9として2点のリードを奪いました。

10回裏、追うキウムは4番からの攻撃でしたが、イ・ヨンチャン、ペ・ヨンス両投手の継投に三者凡退で終わりゲームセット。トゥサンが4タテで優勝を果たしました。

韓国シリーズMVPには第1戦でサヨナラヒット、第4戦でも決勝打を放ったオ・ジェイル選手が選ばれています。

◆「4タテでの優勝は史上8度目」

第1戦からの4連勝でのシリーズ制覇は、2016年のトゥサンがNCダイノスとの対戦で達成して以来8度目。トゥサンは3年ぶりの優勝が3年前と同じ4タテでの優勝となりました。

◇10月26日(土)の結果

・韓国シリーズ第4戦

 キウム 9- 11 トゥサン(コチョク)

 勝:イ ヨンチャン

 敗:ブリガム

⇒ 2019年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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