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【韓国シリーズ第3戦】トゥサン快勝で3連勝 シリーズ制覇に王手<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
先制打を含む2安打2打点を記録した捕手のパク・セヒョク(写真:トゥサンベアーズ)

25日の韓国KBOリーグ・韓国シリーズ第3戦、キウムヒーローズ対トゥサンベアーズはトゥサンが5-0で快勝。3連勝でシリーズ制覇に王手をかけました。

チャムシル球場からコチョクスカイドームに場所を移して行われた第3戦は、このシリーズ初めてトゥサンが先制。3回表、死球のランナーを置いて、9番パク・セヒョク選手がライトへタイムリー三塁打を放ち1点を挙げました。

続く1番、第2戦でサヨナラヒットを放ったパク・コンウ選手が初球をレフトに運ぶ2ランホームラン。3-0とします。

さらに2死一塁の場面で5番オ・ジェイル選手が左中間へタイムリー二塁打を放ち、トゥサンが4-0と大きくリードしました。

一方、追うキウムは4回裏にヒットと二つの四球で二死満塁とするも得点には至らず。

また7回裏には無死満塁でのライトフライがライトのパク・コンウ選手の好返球で、三塁走者はホームに還れず。その際に前の走者の動きを見ていなかった二塁走者が飛び出して併殺となり、キウムはこの回も0点で終わりました。

トゥサンの先発セス・フランコフ投手は6回100球を投げて、キウム打線を2安打無失点。2番手のイ・ヨンチャン投手も7回以降、キウムに得点を与えず、8回にはパク・セヒョク選手のこの日2打点目となるタイムリーで1点を追加したトゥサンが5-0で快勝しました。

敗れたキウムは持ち前の強力打線が湿り、ミスもあって完敗。0勝3敗となって後がなくなりました。

◆「代表チームは29日に初の実戦」

11月にプレミア12に出場する韓国代表チームは、韓国シリーズに出場中の2チームの選手を除くメンバーが練習中。29日にはサンム(国軍体育部隊)と練習試合を行い、11月1、2日にはプエルトリコとテストマッチを行います。

プエルトリコは大会で日本、台湾、ベネズエラと同組のグループB(台湾開催)。

グループCの韓国は11月6日から8日まで、コチョクスカイドームでオーストラリア、カナダ、キューバと対戦します。予選は各グループの上位2チームが日本(東京、千葉)で行われるスーパーラウンドに進出します。

◇10月25日(金)の結果

・韓国シリーズ第3戦

 キウム 0- 5 トゥサン(コチョク)

 勝:フランコフ

 敗:ブリガム

⇒ 2019年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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