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【ワイルドカード決定戦】4位LGが5位NCを下して準プレーオフ進出決定<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
好投しハイタッチするケイシー・ケリー(写真:LGツインズ)

3日の韓国KBOリーグ・ワイルドカード決定戦の第1戦は公式戦4位のLGツインズが5位のNCダイノスを3-1で下し、アドバンテージの1勝を加えて2勝とし準プレーオフ進出を決めました。

建国記念日にあたる開天節で休日だったこの日、ワイルドカード決定戦初戦はチャムシル球場で14時開始のデーゲームでプレーボール。

1回裏LGはヒットのランナーをバントで送って1死二塁とし、3番のイ・ヒョンジョン選手がレフトへタイムリーヒット。1点を先制しました。

LGは4回にも無死一、三塁で代打のパク・ヨンテク選手のライトへの大きな犠牲フライで1点を追加。この犠飛で一塁走者も二塁に進塁すると、1回にタイムリーを放っている3番イ・ヒョンジョン選手がこの場面でもレフトへタイムリー二塁打を放って、3-0とリードを広げました。

追うNCは5回表、8番のノ・ジンヒョク選手がLGの先発ケイシー・ケリー投手からライトへソロホームランを放ち2点差に追い上げるも、その後得点の機会を作ることは出来ませんでした。

LGのケイシー・ケリー投手はNC打線に対し、6回2/3を投げて被安打3。打たせて取る投球で失点はソロホームランの1点のみでした。

試合は3-1で迎えた9回表、2点を追うNCはこの回からマウンドに上がったLGの抑えコ・ウソク投手に対し、2本のヒットと四球で1死満塁のチャンスを作るも、7、8番がいずれもライトフライに倒れてゲームセット。LGが勝利し、準プレーオフ進出を決めました。

◆「準プレーオフはキウムとLGの対戦」

ワイルドカード決定戦をLGが制したことで、準プレーオフは3位のキウムヒーローズとLGの対戦となりました。準プレーオフは5試合のうち、先に3勝したチームがプレーオフへと勝ち上がります。キウムにアドバンテージはありません。

プレーオフには2位のSKワイバーンズの進出が既に決まり、その先の韓国シリーズには1位のトゥサンベアーズが出場します。

今後ポストシーズンを戦うLG、キウム、SK、トゥサンの4球団は首都ソウルまたは近郊のインチョンを本拠地とするチーム。今年のポストシーズンはこの後、首都圏の3球場(LGとトゥサンはチャムシルを共同使用)で行われることになりました。

◇10月3日(木・休)の結果

・ワイルドカード決定戦第1戦

 LG 3- 1 NC(チャムシル)

 勝:ケルリ(ケリー)

 敗:プリドゥリク(フリードリック)

⇒ 2019年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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