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最終戦にサヨナラ勝ちのトゥサン SKと同率首位も直接対決の結果で2年連続のV<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
逆転Vを決めたトゥサンナイン(写真:トゥサンベアーズ)

10月1日の韓国KBOリーグは今季最終戦となる2試合がナイトゲームで行われました。

既に全日程を終えている首位のSKワイバーンズを0.5ゲーム差で追う2位のトゥサンベアーズはNCダイノスと対戦。

試合はNCが先制するもトゥサンが7回裏に追いついて2-2の同点に。しかし8回表にNCが3点を挙げて再びリードを奪いました。

するとトゥサンもその裏すぐさま3点を返して5-5の同点にします。

トゥサンは引き分けだとSKに勝率で下回るため、SKに並ぶにはサヨナラ勝ちが絶対条件となった9回裏。1死二塁で6番のパク・セヒョク選手がセンター前へタイムリーヒットを放ち、この一打がサヨナラ打となってトゥサンが勝利しました。

サヨナラ打を放ったパク・セヒョク(写真:トゥサンベアーズ)
サヨナラ打を放ったパク・セヒョク(写真:トゥサンベアーズ)

トゥサンの勝利でトゥサンとSKは共に88勝55敗1引き分けで同率で並びましたが、両チームの直接対決でトゥサンが9勝7敗で勝ち越したため、トゥサンの2年連続の公式戦1位が決まりました。

トゥサンは22日以降に行われる予定の韓国シリーズに進出します。

⇒ 2019年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◆「今季の全日程が終了」

10月1日で2019年のKBOリーグ公式戦全日程が終了。各球団144試合を戦い終えました。

順位はトゥサンとSKが同率で終え、直接対決の結果でトゥサンが1位に。3位キウムも1位との差はわずか2ゲームという大混戦でした。

ポストシーズンは4位LGツインズと5位NCダイノスが対戦する、「ワイルドカード決定戦」が3日から行われます。

ワイルドカード決定戦は2戦2勝したチームが「準プレーオフ」に進出しますが、4位に1勝のアドバンテージがあり、第1戦でLGが勝つか引き分けが決まった時点でLGの準プレーオフ行きが決まります。

以下が2試合の結果です。

◇10月1日(火)の結果

・トゥサン 6- 5 NC(チャムシル)

 勝:イ ヨンハ

 敗:ウォン ジョンヒョン

・ロッテ 1- 3 キウム(プサン)

 勝:アン ウジン

 敗:キム ヒョンス

⇒ 2019年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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