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NCの19歳左腕 2000年代生まれで初の完封勝ち達成<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
完封で5勝目を挙げたキム・ヨンギュ(写真:NCダイノス)

27日の韓国KBOリーグは1試合が雨で中止となって、2試合がナイトゲームで行われました。

チャムシル球場で行われたLGツインズ対NCダイノスは4位と5位、ワイルドカード決定戦で顔を合わせる両チームの対戦。

この試合に先発したNCの高卒2年目左腕キム・ヨンギュ投手は、9回109球を投げて被安打7、8つの三振を奪い、与えた四死球はゼロ。LG打線を0点に抑えて5勝目を完封で飾りました。

キム・ヨンギュ投手は3月27日のプロ初めての登板で先発し初勝利を挙げると、その後4月まで4勝を記録しました。

しかし5月以降は序盤に大量失点するゲームが続き、リリーフに配置転換。約1か月ぶりの1軍マウンド、4か月ぶりの先発登板となったこの日、プロ初完封を達成しました。

この日のキム・ヨンギュ投手は持ち前の切れのあるスライダーが低めに決まり、また打者のタイミングを外すチェンジアップを効果的に使って好投を見せました。

キム・ヨンギュ投手は2000年2月10日生まれの19歳。KBOリーグで2000年代生まれ初の完封勝利達成です。

NCはニューヒーローの誕生でポストシーズンに弾みをつけました。

◆「首位SK、連勝で2位とのゲーム差を1に」

この日のもう一試合、サムスンライオンズ対SKワイバーンズ(テグ)は首位SKが4-0で勝利。0.5に縮まっていた2位トゥサンベアーズとのゲーム差を1に戻しました。両チームとも残り試合はあと3試合です。

以下が2試合の結果です。

◇9月27日(金)の結果

・LG 0- 3 NC(チャムシル)

 勝:キム ヨンギュ

 敗:シム スチャン

・サムスン 0- 4 SK(テグ)

 勝:ソーサ

 敗:チョン インウク

・ロッテ 中 止 キウム(プサン)

 勝:

 敗:

⇒ 2019年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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