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KTクエバス13勝目 オクスプリング(元阪神)が持つ球団最多記録を抜く<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ウイリアム・クエバス(写真:kt wiz/初報から差し替え)

8日の韓国KBOリーグは全5試合が14時開始のデーゲームで行われました。

スウォンKTウィズパークのKTウィズ対SKワイバーンズはKTが5-0で勝利しています。

KTの先発ウイリアム・クエバス投手はSKを6回2安打無失点に抑えて13勝目。球団創設1年目の2015年にクリス・オクスプリング投手(元阪神)が記録した12勝を上回り、球団最多記録となりました。

KTは連勝で勝率5割復帰。1ゲーム差で追っていたNCが敗れたため、NCと並んで同率5位となりました。

KTはこの日が130試合目。残り14試合で5位をキープし、球団初のポストシーズン進出を目指します。

◆「侍・稲葉監督の韓国視察終了」

野球日本代表・侍ジャパンの稲葉篤紀監督、井端弘和コーチ、建山義紀コーチら一行は8日、KT対SK戦を観戦し、今回の韓国視察の全日程を終えました。

今回の訪韓ではKBOリーグ全10球団の選手視察を目的に6試合の観戦を計画。当初は一週間にわたって悪天候が予想されるも、雨天中止は2試合のみで4試合を視察しました。

稲葉監督は今回の視察について「60人の候補に選ばれている選手はみんないい選手。自分の目で見ることが出来て良かった。中止で投手はたくさん見られず残念だったが、ヤン・ヒョンジョン投手(KIA)を見ることが出来た。キム・グァンヒョン投手(SK)は見られなかったが、以前の大会で対戦した(時の)イメージがある。大会予選で映像やデータを取っていきたい」と話しました。

◇稲葉監督一行が視察した試合一覧

・9/3(火) ハンファ対KIA(テジョン) ヤン・ヒョンジョン投手が好投

・9/4(水) SK対NC(インチョン) 雨天中止

・9/5(木) キウム対サムスン(コチョク) キウムの左右の中軸をチェック

・9/6(金) LG対ロッテ(チャムシル) LGの若きリリーバー2人に注目

・9/7(土) LG対トゥサン(チャムシル) 雨天中止

・9/8(日) KT対SK(スウォン) カン・ベクホの能力の高さを確認

以下が全5試合の結果です。

◇9月8日(日)の結果

・LG 2- 1 トゥサン(チャムシル)

 勝:ケリー

 敗:イ ヨンチャン

・KT 5- 0 SK(スウォン)

 勝:クエバス

 敗:サンチェス

・ハンファ 0- 12 ロッテ(テジョン)

 勝:ソ ジュンウォン

 敗:キム イファン

・サムスン 9- 4 NC(テグ)

 勝:クォン オジュン

 敗:ペ ジェファン

・KIA 3- 13 キウム(クァンジュ)

 勝:イ スンホ

 敗:カン イジュン

⇒ 2019年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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