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オ・スンファン(元阪神)6年ぶりにサムスンに復帰/LGチャ・ウチャン通算100勝<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
阪神移籍前、サムスン在籍当時のオ・スンファン(写真:ストライク・ゾーン)

6日の韓国KBOリーグは南東部の2試合が雨で中止となり、3試合が行われました。

クァンジュKIAチャンピオンズフィールドで行われたKIAタイガース対LGツインズは17-4でLGが大勝。LGの先発チャ・ウチャン投手は5回を投げ、9本のヒットを与えるも2失点に抑えて今季8勝目、プロ14年目で通算100勝を達成しました。

◆「オ・スンファン6年ぶりに古巣復帰」

サムスンライオンズはロッキーズを放出となったオ・スンファン投手(呉昇桓=元阪神)との契約締結を発表しました。6年ぶりの古巣復帰です。

年俸は6億ウォン(約5,280万円)。しかしオ・スンファン投手は15年にイム・チャンヨン投手(当時)らと共に海外で違法賭博行為を行ったことで、KBOリーグから全日程の2分の1(72試合)の出場停止処分が科せられています。そのため実際の受給額は半分程度とのことです。

また今後、右肘の遊離軟骨除去手術を予定しているため、出場は来年の4月末から5月上旬が見込まれています。

オ・スンファン投手は球団を通じて、「再びサムスンのユニフォームを着られて嬉しい。手術とリハビリに集中して、来季はいい姿を見せられるようにベストを尽くす」とコメントを発表しました。背番号は在籍当時と同じ21です。

2005年に檀国大からサムスン入りしたオ・スンファン投手は、1年目の途中からクローザーとして活躍。力のある速球と切れの良いスライダー、そしてピンチでも動じない精神力で05、06年とチームの連覇に貢献し、13年までに5度のセーブ王を獲得しました。韓国での9年間で積み重ねた277セーブは歴代1位の大記録です。

その実績を引っ提げて14年から日本に渡って阪神で2年間プレー。2年続けてセ・リーグのセーブ王に輝き、16年からは活躍の場をアメリカに移しました。

日米韓で記録したセーブ数は399。400セーブまであと1つに迫っています。

オ・スンファン投手が在籍していたころのサムスンは、常勝軍団としてリーグをリードしていました。しかし15年秋の海外賭博問題発覚と時期を同じくして低迷。かつては強力だった親会社のバックアップも縮小され、16、17年は9位に沈みました。

また本拠地球場は老朽化が深刻だったテグ市民球場から、最新鋭のテグサムスンライオンズパークに移転。ユニフォームも縦縞からシンプルなデザインへと様変わりしています。

37歳になった韓国を代表する守護神は、大きく変わった古巣を以前のように頂点に導くことが出来るでしょうか。

オ・スンファン投手は今週10日、テグでのKIA戦でファンの前で復帰の挨拶をする予定です。

以下が3試合の結果です。

◇8月6日(火)の結果

・トゥサン 8- 3 ハンファ(チャムシル)

 勝:リンドブロム

 敗:イム ジュンソプ

・SK 0- 3 KT(インチョン)

 勝:アルカンタラ

 敗:パク チョンフン

・KIA 4- 17 LG(クァンジュ)

 勝:チャ ウチャン

 敗:ウィーランド

・ロッテ 中 止 キウム(ウルサン)

 勝:

 敗:

・NC 中 止 サムスン(チャンウォン)

 勝:

 敗:

⇒ 2019年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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