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ハンファの抑えチョン・ウラム、通算800登板で150セーブを達成<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ハン・ヨンドク監督から花束を受け取るチョン・ウラム(写真:ハンファイーグルス)

11日は全5試合がナイトゲームで行われました。

ハンファ生命イーグルスパーク(テジョン)で行われたハンファイーグルス対トゥサンベアーズはハンファが2-1で1点リードの8回裏、ハンファの4番キム・テギュン選手が2号2ランを放って4-1としリードを広げます。

9回表、ハンファはクローザーのチョン・ウラム投手が6番手としてマウンドに。この日の登板が通算800試合目となったチョン・ウラム投手は、ヒット1本を許すも0点に抑えてゲームセット。チョン・ウラム投手は今季11セーブ目を挙げ、このセーブが通算150セーブとなりました。

2004年に慶南商高からSK入りしたチョン・ウラム投手はプロ16年目の34歳。リリーフ投手として06、08年には80試合以上に登板した左腕です。08、11年にはホールド王、12年からはクローザーとなり、ハンファ移籍3年目の昨季はリーグトップの35セーブを上げました。

通算800登板は史上4人目。34歳での達成は史上最年少です。また150セーブは8人目となります。

チョン・ウラム(写真:ハンファイーグルス)
チョン・ウラム(写真:ハンファイーグルス)

◆「ギャップ萌えの鉄腕」

普段の表情はいつもにこやかで、マウンドで連日緊迫した場面を迎えているようには見えないチョン・ウラム投手。抑えても派手なアクションを見せず、ピンチでも動じることはありません。

また一見すると華奢に感じる細めの肩幅ですが、ユニフォームの中の肉体は鍛え上げられていて、あらゆる面でギャップを感じるプレーヤーです。球も速くなく、球種も豊富ではありませんが、投球術と優れた自己管理で偉大な記録を達成しました。

以下が全5試合の結果です。

◇6月11日(火)の結果

・LG 1- 1 ロッテ(チャムシル)

 勝:

 敗:

・KT 1- 13 SK(スウォン)

 勝:ムン スンウォン

 敗:アルカンタラ

・ハンファ 4- 1 トゥサン(テジョン)

 勝:アン ヨンミョン

 敗:チェ ウォンジュン

・KIA 7- 1 サムスン(クァンジュ)

 勝:チャ ミョンジン

 敗:ヘイリー

・NC 8- 9 キウム(チャンウォン)

 勝:キム サンス

 敗:ユ ウォンサン

⇒ 2019年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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