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サムスンの40歳生え抜きスター サヨナラ打の翌朝に飲酒運転で引退を決意<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
パク・ハンイ外野手(写真:サムスンライオンズ)

サムスンライオンズは27日、パク・ハンイ外野手(40)が飲酒運転により接触事故を起こし、道義的責任があるとして現役引退を決めたと発表した。

サムスン球団によるとパク・ハンイ外野手は27日の朝、子供を学校に送るために車を運転。子供を登校させた後、午前9時頃、テグ市内で接触事故を起こした。

その際、警察がパク・ハンイ外野手の体内のアルコール濃度を測定した結果、免許停止処分に相当する数値が検出された。

事故前日の26日、デーゲームを終えたパク・ハンイ外野手は子供のアイスホッケーを見学後、知人と夕食を共にした際に酒を飲んで帰宅したという。

パク・ハンイ外野手は26日のキウムヒーローズ戦で、2-3で1点を追う9回裏、2死一、二塁の場面に代打で出場。初球に左中間オーバーの2点タイムリー二塁打を放ち、これが決勝打となって試合はサムスンがサヨナラ勝利している。

パク・ハンイ外野手は球団を通してコメントを発表。

「飲酒運転はいかなる理由があっても許されないことだ。弁解の余地が無い。現役を引退することにした」

パク・ハンイ外野手は2001年にサムスンに入団。鋭い打球でヒットを量産する左打者として、ルーキーイヤーから16年続けて100安打以上を記録。通算安打数は歴代3位の2174本を数える。通算成績は2127試合 打率2割9分4厘 146本塁打 906打点。

サムスン一筋で今季プロ19年目を迎えたスター選手はあっけない形で現役生活にピリオドを打った。

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※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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