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KIA正田耕三コーチがファームに配置転換 監督辞任の余波で<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
KIA正田耕三コーチ(写真:ストライク・ゾーン)

KIAタイガースは16日、キム・ギテ監督が成績不振を理由に辞任。それを受けてKIAは17日のハンファイーグルス戦からパク・フンシク2軍監督が監督代行を務めるとともに同日、コーチ陣の配置転換を発表した。

(関連記事:KIAキム・ギテ監督、成績不振を理由に辞任 過去に巨人で2軍コーチなどを歴任

キム・ミンホ野手総轄コーチがヘッドコーチを務める他、カン・サンス投手総轄コーチ、イ・デジン投手コーチ、そして正田耕三打撃コーチのファームへの異動が決まった。

現役時代、広島で活躍した正田コーチは1998年限りで引退後、指導者生活をスタート。広島、大阪近鉄、阪神でコーチを歴任し、2009年にSKワイバーンズの2軍総合コーチ(シーズン途中から1軍打撃コーチ)として韓国球界入りした。

翌10年から2年間、岡田彰布監督率いるオリックスで打撃コーチを務めた後、15年からは韓国2球団目となるハンファのコーチに就任。17年からKIAに在籍している。

正田コーチの新たな肩書は残留軍打撃コーチ。KIAの広報担当者によると残留軍とは1軍登録を外れた選手の中で2軍の試合に出場はするも遠征には帯同せず、主に調整を行う選手を中心に構成されるカテゴリーとのこと。正田コーチは今後、1軍復帰を目指す打者のバックアップを中心とした活動となる。

KIAのファームでは残留軍の他に強化指定の若手選手を「育成軍」、故障者を「リハビリ軍」と分類している。

KIAはここまで44試合13勝30敗1分け、勝率3割2厘で首位と16.5ゲーム差の10位(最下位)。

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

17日の試合前、新たにチームを率いることになったパク・フンシク監督代行は穏やかな表情で「まだ100試合残っている。これより下はないという言い方はしたくない。選手たちと意思疎通を図りながら上がることだけを考えていきたい」と話した。

17日から指揮を執るパク・フンシク監督代行(写真:ストライク・ゾーン)
17日から指揮を執るパク・フンシク監督代行(写真:ストライク・ゾーン)
韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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