Yahoo!ニュース

イ・ビョンギュ永久欠番背負う 現役時代の背番号復活へ<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
現役時9番をつけプレーしたLGイ・ビョンギュ現コーチ(写真:ストライク・ゾーン)

LGツインズは24日、背番号変更を発表。現在はコーチを務めるチーム生え抜きの元スター選手、ユ・ジヒョンヘッドコーチ、イ・ビョンギュ1軍打撃コーチ(元中日)が現役時代の背番号をつけることになりました。

日本では中日で2007年から3年間プレーしたイ・ビョンギュコーチは10年に古巣LGに復帰。13年には自身2度目の首位打者を獲得するなど活躍しました。

3年間在籍した中日では7番をつけたイ・ビョンギュ現LGコーチ(写真:ストライク・ゾーン)
3年間在籍した中日では7番をつけたイ・ビョンギュ現LGコーチ(写真:ストライク・ゾーン)

イ・ビョンギュコーチは韓国通算2,043安打(歴代9位)の記録を残し、16年に42歳で現役を引退。長年背負った背番号9はLGの永久欠番になっていました。

昨年、LGにコーチとして現場復帰したイ・ビョンギュコーチの背番号は91でしたが、今年からは慣れ親しんだ9番となります。

チャムシル球場のLG主催試合で飾られている永久欠番プレート。左はキム・ヨンス元投手の41番(写真:ストライク・ゾーン)
チャムシル球場のLG主催試合で飾られている永久欠番プレート。左はキム・ヨンス元投手の41番(写真:ストライク・ゾーン)

LGは今季の背番号変更について「チームのフランチャイズレジェンドスターである両コーチに敬意を表するとともに自負心と責任感を与えた。選手には尊敬の心を持つこととモチベーションアップを期待して行った」としています。

また「イ・ビョンギュコーチの9番は永久欠番ではあるが、“本人だけがつけられる番号”という意味で、現役当時の背番号を復活させることにした」と説明しました。

韓国ではハンファイーグルスでハン・ヨンドク監督、チャン・ジョンフンコーチ、ソン・ジンウコーチが現役時代の背番号をつけています。いずれもチームを代表するOB選手で、チャン・ジョンフンコーチの35番、ソン・ジンウコーチの21番はそれぞれ永久欠番です。

過去にはSKワイバーンズのイ・マンス元監督が現役時代の22番を背負っていたケースがあります。その22番はイ・マンス元監督が現役時代に在籍していたサムスンライオンズの永久欠番になっています。

1982年にスタートし今季が38年目となる韓国プロ野球。リーグ全体で永久欠番となった選手は14人です。

イ・ジョンボム、ソン・ドンヨルそれぞれの永久欠番を飾るKIA(前身はヘテ)の本拠地(写真:ストライク・ゾーン)
イ・ジョンボム、ソン・ドンヨルそれぞれの永久欠番を飾るKIA(前身はヘテ)の本拠地(写真:ストライク・ゾーン)

LGでは2コーチ以外にも21選手の背番号変更を発表。オ・ジファン内野手が2から10に、キム・ヨンウィ外野手が10から8に変更になりました。

そして新加入選手の背番号も発表になっています。サムスンから移籍のチャン・ウォンサム投手は30番。

また2011年にネクセンヒーローズ(現キウムヒーローズ)に移籍後、ロッテジャイアンツ、ハンファでプレーし、今季8年ぶりにLGに復帰のシム・スチャン投手は以前の在籍時と同じ67番です。

06年、LGに所属し67番でプレーしていた当時のシム・スチャン投手(写真:ストライク・ゾーン)
06年、LGに所属し67番でプレーしていた当時のシム・スチャン投手(写真:ストライク・ゾーン)

LGは2月1日にオーストラリアのシドニーでキャンプイン。26日からは沖縄県うるま市で2次キャンプを行います。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

室井昌也の最近の記事