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永里優季「ぶっちゃけサッカーやめようと思った」 離婚の理由にも言及

村上アシシプロサポーター・著述家・ビジネスコンサルタント
インタビューにこたえるなでしこジャパンのエース永里優季

先日、なでしこジャパンのエース、永里優季にインタビューをしてきた。五輪予選敗退後のどん底からどのように立ち直ったのか、その経緯について伺った(取材日:2016年6月14日)。

※インタビュー前編はこちら

離婚の真相

アシシ:後半はプライベートな話もしたいんだけど、先日離婚を発表したじゃないですか。ここ1年くらい、帰国しても永里選手は旦那さんとのツーショット写真をSNSにあげなくなったなと思ってたんだけど。

永里:SNSの私の投稿をつぶさに見ていた人は気づいてたでしょうね。

アシシ:ずばり、離婚の原因は?

永里:アシシさん、ズバズバ来ますね(笑)。離婚の理由は、色々ですよ本当に。

アシシ:価値感の不一致とか。

永里:そうですね。それが一番無難な回答ですね(笑)。

アシシ:でも今独り身になって楽しいんじゃない?

永里:楽しいですよ! 帰国してからは、自由な時間を超楽しんでます。

アシシ:ドイツとかイングランドでプレーして、次はヨーロッパ人と結婚してみたいとかはないの?

永里:全然。日本人がいいです。

アシシ:でもあれよね、なでしこでバツイチって、今までにないニュータイプよね。

永里:たしかに女子サッカー選手でバツイチって聞いたことないですね。

アシシ:是非、新境地を切り開いてほしい(笑)。

永里:将来的には再婚はしたいですけどね。

4年後の東京五輪を目標にしたい

アシシ:最後に今後のキャリアについて聞きたいんだけど、ポツダム在籍時代にヨーロッパのチャンピオンズリーグの覇者になって、ブンデスリーガで得点王にもなって、日本代表でも世界一になって、永里選手はほしい勲章をほぼ手に入れた感があります。今後何をモチベーションとしてサッカー選手のキャリアを積んでいこうとしているのか、気になります。

永里:五輪予選終わってからモチベーションは何も上がらなくて、ぶっちゃけサッカーやめようかなってとこまでいったんですよ。

アシシ:なんと。これオフレコじゃなくて、書いていいの?

永里:別にいいですよ。

アシシ:『サッカーやめようと思った』なんて、どこのメディアにも出てないもんね。これはスクープだ(笑)。

永里:五輪予選後に、全然インタビューとか受けていないから。

アシシ:インタビュー依頼が来ていないということ?

永里:そうですね。

アシシ:五輪予選敗退後、アメリカとの親善試合の中継も地上波でやらなくなったからね。次のワールドカップまで3年あくし、逆に今まで盛り上がりすぎていた感もあったから、これくらいがちょうどいいかもね。で、『サッカーやめたい』と思った経緯を詳しく聞きたいんだけど。

永里:五輪予選負けて、それ以降全然切り替えられなくて、毎日やる気が起きなくて・・・。体も動かないし気持ちも上がらないから、フランクフルトに戻ってリーグ戦に出れなくてもまあいいやっていう感じになってました。今年の3月から4月にかけては、本当にどん底でした。

アシシ:そこからどうやってもう一度サッカー続けようと思えたの?

永里:いろんな人と会って励ましてもらったり、まったく別の業界のお話とかを聞いたりする中で、もう1回オリンピックを目指してみようって思えたんですよ。

アシシ:4年後は東京オリンピックだもんね。ワールドカップは優勝したけど、オリンピックは準優勝止まりだしね。自国開催のオリンピックなんて、一生に一度だし。

永里:でも、なんとなくサッカーが好きなのかどうなのかもわからないような状態になってきて、その中でただ漠然と東京五輪を目指すっていうのは嫌だったんです。とりあえず、今回の6月のアメリカ遠征で何か自分の中でモチベーションになるものを見つけられたらいいなと思って、遠征に参加したんですよ。

アシシ:それで何か得るものはあった?

永里:なでしこジャパンの中で、新しい役割を見つけることができました。キャプテンっていう立場もそうだし、今回初めて代表で左サイドハーフとしてプレーして、そこでのやりがいを見つけられたのが大きいです。キャプテンとしてチームをどう成長させていって、マネジメントしていって若い選手も育てながら上手く融合させて、4年後の東京オリンピックで日本人がやれるんだぞっていうのをもう一度世界に示したいというふうに思えたの。

アシシ:それは良かった。澤選手も37歳まで現役を続けたんだから、永里選手もまだまだいけるでしょ。

永里:そうですね。頑張ります。

アシシ:まずは束の間のオフシーズン、独り身の自由な時間を目一杯楽しんでください。来季もフランクフルトなら、また試合観に行きます!

永里:是非来てください!

アシシ:今日はありがとうございました。

永里:ありがとうございました。

※インタビュー前編「永里優季、今だからこそ言える五輪予選敗退の真相」はこちら

プロサポーター・著述家・ビジネスコンサルタント

1977年札幌生まれ。2000年アクセンチュア入社。2006年に退社し、ビジネスコンサルタントとして独立して以降、「半年仕事・半年旅人」という独自のライフスタイルを継続。2019年にパパデビューし、「半年仕事・半年育児」のライフスタイルにシフト。南アW杯では出場32カ国を歴訪する「世界一蹴の旅」を完遂し、同名の書籍を出版。2017年にはビジネス書「半年だけ働く。」を上梓。Jリーグでは北海道コンサドーレ札幌のサポーター兼個人スポンサー。2016年以降、サポーターに対するサポート活動で生計を立てているため、「プロサポーター」を自称。カタール現地観戦コミュニティ主宰(詳細は公式サイトURLで)。

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