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ワールドカップ現地観戦ツアーを徹底比較!最もリーズナブルなツアーはどれか?

村上アシシプロサポーター・著述家・ビジネスコンサルタント
日本対ギリシャが行われるナタールのアレーナ・ダス・ドゥーナス

ブラジルワールドカップ(以下W杯)開幕まで残り3カ月を切った。観戦チケットの2次抽選の結果発表が終わり、旅行代理店主催の観戦ツアーがほぼ出揃ったので、ここで主要各社のツアー価格を徹底比較する。

1試合観戦はチャーター便を飛ばすサンワールドツアーズがお得

まずは1試合観戦ツアーについて検証する。6月14日の日本対コートジボワール戦@レシフェ、6月19日の日本対ギリシャ戦@ナタールをそれぞれ1試合観戦するツアーについては、各社ともほぼ似たり寄ったりだったが(主に3泊7日の60万円台)、3月18日にサンワールドツアーズが独自のツアーを発表し、その横並び状態が崩れた。

1試合観戦ツアーの価格比較表
1試合観戦ツアーの価格比較表

アメリカのダラスとレシフェ(もしくはナタール)間でチャーター便を飛ばすことで、旅程を一気に短縮し、1泊5日の弾丸ツアーを50万円台(598,000円)で実現してきた。通常のフライトだと、ブラジルの空の玄関口であるサンパウロ(もしくはリオデジャネイロ)で乗り継いでからレシフェ(もしくはナタール)に飛ぶ経路となるので、どうしても移動時間が長くなってしまうのだ。今大会、日本の代理店では初となるチャーター機使用という「裏ワザ」を繰り出すことで、他社との差別化を図ったツアーと言えるだろう。

コートジボワール戦とギリシャ戦どちらのツアーも、1泊5日の期間に週末が含まれているため、土日休みの会社勤めの人であれば、実質仕事を休むのは3営業日となる。特に会社を長期間休むことができないサラリーマン・OLにとっては、待ちに待ったツアーではないだろうか。

更にこのツアー、ペアや家族で早めに申し込めば一人当たり20,000~25,000円安くなる(早割の詳細はこちらを参照)。また日本⇔ダラスの便を自ら手配すれば、ダラス発着のチャーター便のみの利用で0泊3日398,000円となる。日本と米国の往復便をマイレージで予約できる人や、アメリカ在住の日本人の方は参考にしてほしい。

1試合観戦ツアーの日本対コロンビア戦@クイアバについては、チャーター便ツアーは出ておらず、HISの648,000円が最安値となっている。

※【2014年5月追記】このチャーター便ツアーは認可が下りなかったため取り止めとなったが、同価格で4泊8日の1試合観戦ツアーが別途企画されている。

2~3試合観戦は観戦チケットが付くセリエがお得

続いて日本戦を2~3試合現地観戦するツアーを比較する。第1戦のコートジボワール戦、第2戦のギリシャ戦をハシゴするツアーは、チャーター便は使わないがサンワールドツアーズの888,000円が一番リーズナブルだ。

2~3試合観戦ツアーの価格比較表
2~3試合観戦ツアーの価格比較表

第2戦のギリシャ戦、第3戦のコロンビア戦をハシゴするツアーは、セリエの1,010,000円が最も価格が安い。かつセリエは観戦チケットが付いてこの価格だ。他社は基本的に観戦チケットをFIFA.comから直接購入する必要がある。観戦チケットの2次抽選を申し込めなかった人にとっては、非常にありがたいサービスだ。

グループステージの日本戦3試合全てを観戦するツアーについても、観戦チケットが付く条件にも関わらず、セリエの1,350,000円が最安値となっている。日本戦を2試合以上観戦する予定で、長期でブラジルに滞在する人にとっては、セリエのツアーをお勧めする。

今回のツアー比較はあくまで旅行代金に焦点を当てて検証した。ホテルのグレードや各種サービスの品質については比較対象には入れていないので、その点留意して頂きたい。

一生に一度かもしれない「サッカー王国」ブラジルでのW杯

ツアー1日あたり約10万円する旅行代金は、決して安い商品とは言えない。しかし、サッカー王国ブラジルで開催されるW杯は、もしかすると一生のうちに一度限りかもしれない。ましてや2018年はロシア、2022年はカタールでのW杯開催が決定している。どちらもサッカーが盛んな国とは到底言えない。ラテンアメリカ独特の、華やかで開放的な雰囲気の中で行われる「世紀の祭典」を現地で体感すれば、きっと一生の思い出となること間違いなしだろう。

代理店ツアーは高すぎると感じる方は、個人手配でブラジルに行く方法を先月のこのコラムで説明している。参考にして頂きたい。

一人でも多くの日本人がブラジルW杯に現地参戦し、少しでもサッカー日本代表の力になればと切に願う。皆さん、ブラジルのスタジアムでお会いましょう!

プロサポーター・著述家・ビジネスコンサルタント

1977年札幌生まれ。2000年アクセンチュア入社。2006年に退社し、ビジネスコンサルタントとして独立して以降、「半年仕事・半年旅人」という独自のライフスタイルを継続。2019年にパパデビューし、「半年仕事・半年育児」のライフスタイルにシフト。南アW杯では出場32カ国を歴訪する「世界一蹴の旅」を完遂し、同名の書籍を出版。2017年にはビジネス書「半年だけ働く。」を上梓。Jリーグでは北海道コンサドーレ札幌のサポーター兼個人スポンサー。2016年以降、サポーターに対するサポート活動で生計を立てているため、「プロサポーター」を自称。カタール現地観戦コミュニティ主宰(詳細は公式サイトURLで)。

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