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オリンピック目指す合谷和弘、自粛期間に物置部屋をジム化。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
写真提供:JRFU

 本格的だ。ベンチプレス、スクワットで使う台やバーベルに加え、有酸素運動ができるバイクまで完備する。

写真:本人提供
写真:本人提供

 男子7人制日本代表としてのオリンピック東京大会出場を目指す合谷和弘は、本格的なトレーニング器具を購入。自宅の「荷物置きのようになっていた部屋」をトレーニングルームに改造した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出制限下、「何もしないのは嫌」という意識から今回の自己投資に踏み切った。

 

「ケビン」の愛称を持つ合谷は、身長170センチ、体重77キロの27歳。トリッキーなステップワークを持ち味とし、2016年にはリオデジャネイロ大会に出場して4位入賞を果たしている。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――まず、現在の強化合宿の現状について。

「別府と東京。ふたつにわかれてやっています。少人数ではありますが、ラグビーのできる喜びを感じています。

 ソーシャルディスタンスは守りながら、タックルバッグに向かってハンドオフを…といった練習をしています。

 9月に入ったら全体で練習できると思います(のちの問答によると、「予定ではそうなっているんですが、まだ確実ではない感じ」)。徐々にレベルを上げていければ。

(大分組とは)Zoomでのチームミーティングがあり、画面を通して会えてはいるんですが、実際には会えていない。全員で早く会いたいですね。元気な姿を見ることができたので、皆、自粛中も自分で何かしらやっていたのかなと思います」

――4年前といまを比べて。

「いまのチームの方が、前回よりラグビーを通して過ごしている時間が長いと思うんです。あの時は僕が一番年下の方で自分から発言することがなかった…ということもあるかもしれなせんが、いまの方が私生活でも色んな人たちとの上、下の関係がない(印象がある)。4年前もチームとしてまとまっていましたが、(いまもまた)皆、仲がいい」

――感染防止策について。

「(所属先の)クボタでも代表でも予防のスプレーなどは完備されていますけど、僕自身も持参するようにしていて。出かける時に持ち歩くバッグに小さいやつを入れて、いつでも消毒できるようにする感じです。ドアノブとか触れた時には、すぐに…(消毒をするなど)と気を使っていました」

――外出制限がなされた春先は。

「(所属先の)クボタの施設が使えなかったので、思い切って自分の家にトレーニング器具を購入しました。ベンチプレス、スクワットなど、できることをやりました。重量的には110キロまで上げられる(設備)。普通にベンチプレス、スクワットと、基本的なことは全部できます。身体が小さいので、身体を強くしないといけない。いまが(サイズアップ)のチャンスかなと思い、頑張りました。自粛中、何もしないのが嫌だった。できることをやろうかなと思って」

 消毒、トレーニングと、いまを生きるアスリートに必要とされるすべてを自らの責任のもと遂行する合谷。オリンピック東京大会の開催時期というコントロールできない事案についても、自分のできることをやり切るという決意を明かしていた。

――オリンピック東京大会の開催が1年延期となりました。

「僕的には、中止じゃなくて、延期と聞いてよかったと思いました。オリンピックに出るのを目標にしてやっていたので、延期になったということは、出るチャンスもあるので、はい」

――1年後も、実際に開催されるかは不透明。

「さっきも言ったんですけど、キャンセルじゃなかったことに、まだ、よかったと感じている。もちろんですが、しっかりと準備をする。オリンピックに合わせて準備をしてきた選手もいっぱいいると思いますが、この状況で練習ができない選手もいる。まだ確実ではないんですけど、2021年に東京オリンピックが開かれることに対して、本当に嬉しく思っているし、1年後をいい形で迎えられるように、自分自身、この期間を楽しむ…こういう言い方もおかしいですが、楽しみたい。自分がもっと成長できるんじゃないかと思うので、この準備期間を楽しみたいです」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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