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エディー・ジョーンズの「感心」&無休日程。庭井祐輔の反応は?【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
決死のロータックル。(写真:Haruhiko Otsuka/アフロ)

今年6月に日本代表デビューを果たした庭井祐輔が、7月12日、前代表指揮官であるエディー・ジョーンズの自身に関するコメントに反応。今後の課題も明かした。

国内トップリーグのキヤノンでキャプテンを務める25歳。身長174センチ、体重102キロと国際舞台にあっては決して大柄ではないが、コンタクトの鋭さと量で魅す。

最前列中央のフッカーに入り、今度のツアーではワールドカップ出場経験のある堀江翔太キャプテンらとポジションを争った。代表3戦目となる6月24日のアイルランド代表戦では初先発を果たした(東京・味の素スタジアムで13-35と敗戦)。

7月に来日し、日本代表へ厳しい提言を重ねたジョーンズ現イングランド代表ヘッドコーチは、「小さなフッカー、庭井には感心しました」と発言している。

参考資料:エディー・ジョーンズ、古巣・日本代表の苦境をどう見る?【ラグビー旬な一問一答】

以下、単独取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――ジョーンズさんの発言、どうお感じになりましたか。

「いやぁ…嬉しいばかりです。永友洋司さん(現男子15人制日本代表強化副委員長)はキヤノンの監督をされている頃から、エディーさんに『こういう選手がいるよ』と僕を推していてくれたらしいんです。それで呼ばれなかったのは実力が足りていなかったからだと思うんですけど、いま名前を挙げていただいたということは、その分成長しているのだと感じる。本当に嬉しいです」

現在は日本のサンウルブズの一員として、国際リーグのスーパーラグビーに参戦中。発足2年目にして日本代表との連携を本格化しているサンウルブズは、今季ここまで1勝13敗。6月の日本代表が1勝2敗と負け越したこともあり、選手の肉体強化の過程が注目を集めている。

2016年以降、国内外で年中シーズンが続行。スーパーラグビーがテストマッチ(代表の真剣勝負)相当の国際経験を積む場として機能する一方、休みなく戦う選手筋持久力アップのためのトレーニングの質と量の確保に難儀している。

スーパーラグビーの期間中に一部の主力候補へ休みが与えられるなど、策は打たれている。しかしある主力格は、その休止期間の身体作りが「良くも悪くも選手任せになっている」と指摘する。

2月から初めてその渦中に身を置く庭井は、肉体強化に関してどのような実感を抱いているのだろうか。この日は全体練習後、氷水に浸かりながら私見を明かした。

――1月14日に国内シーズンを終え、2月初旬にはサンウルブズの合宿に帯同しています。

「今季はこういうスケジュールでやるのが初めてということもあって、身体の維持が難しい部分もありました。ただここまでやってみて、大体どれくらいやらないといけないかがわかった。その経験は活かしていきたいです。トップリーグシーズンが終わって、最初の3日はしっかりと休んで、次の日からはトレーニングをするくらいでいかないと。今季は本当に時間がないなと感じましたし、遠征中も身体が衰えてきたなというのがわかった。いかに週初めのトレーニングをしっかりとやるかが大事になると思いました」

――シーズン中は、どうしても試合に向けた調整に時間を割きがち。高強度のセッションで追い込むプレシーズン期間は、現状では限られている。その状況を踏まえると、「週初めのトレーニングをしっかりと」など、鍛錬期を主体的に作り出すほかない、ということですね。

「そうですね。ずっと軽い強度でやっていると身体は落ちていくばかり。自分はコンタクトプレーが強みなのですが、そういうところ(鍛錬)をおろそかにすると自分の良さも消えてしまう」

――5月下旬のホームゲーム、チーターズ戦(7-47で敗戦)の時も少し辛そうでした。

「あの時は疲労もありましたけど、季節の変わり目へも合わせていかないといけないと感じました。いつもあの時期は、チームできつい練習をしているので…(キヤノンの公式戦は予定されていないタイミング)。まぁ、この時点ではいい経験ができている、とも思います」

――2連敗に終わった南アフリカ遠征時は、メンバー表に名前が入らなかったために帯同しませんでした。次戦に向けて。

「自分たちのやることがあまりできなかったのがライオンズ戦だった、と聞いています(7―94と大敗)。その教訓を活かしていきたいと思っています。この2週間、個人の準備はしてきました。最初の1週間は身体を休めながら、動かしながら…。次の週はキヤノンの練習にがっつりと入って、いい練習ができました。ここまで(自分を追い込む)トレーニングはなかなかできていなかったので、本当に、よかったと思います。あとはしっかりとチームに尽くして、持っているものをすべて出したいです」

チームは7月15日、東京・秩父宮ラグビー場でニュージーランドのブルーズとの最終節に挑む。前年度の成績(1勝13敗1分)を上回るには勝利が必須。庭井は背番号16をつけ、ベンチでスタンバイする。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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