日本代表遠征→サンウルブズ入り。日野剛志が語る挑戦心とは。【ラグビー旬な一問一答】

ウェールズ代表戦時の日野。軽快なパスさばきも披露した。(写真:アフロ)

2016年の日本ラグビー界でブレイクした選手の1人、日野剛志が、初めて参加した日本代表遠征について語る。次なる挑戦への思いも明かした。

国内最高峰のトップリーグでは、ヤマハのフッカー(最前列中央)として活躍。身長172センチ、体重100キロと決して大柄ではないものの、タッチライン際を駆け抜けるランやスクラムワーク、タックルで魅せる。

入部5年目となる今季は、副キャプテンとして背番号2に定着。リーグ戦13試合で11トライをマークしている。チームは現在、12勝1敗で2位につけている。

昨今の活躍は、日本代表のジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチにも認められた。今秋、初めてナショナルチームに名を連ね、同じヤマハの長谷川慎フォワードコーチらとともに11月の遠征に参加した。

初めてベンチ入りした12日のジョージア代表戦では出番がなかったものの(トビリシ・ミヘイルメスキスタジアムで28―22と勝利)、続く19日のウェールズ代表の後半19分、テストマッチ(国際真剣勝負)でのデビューを飾る(カーディフ・ミレニアムスタジアムで30―33と惜敗)。

トップリーグのシーズンが終われば、日本のサンウルブズの一員として国際リーグのスーパーラグビーに挑む。さらなる国際舞台での活躍が期待される。

以下、一問一答(編集箇所あり)。

――日本代表に参加して、得たものは。

「畠山健介さん、堀江翔太さん(ワールドカップに2大会出場のフロントロー)は、(スクラム練習で)などは、慎さんが『こういう風に組んで』と言ったことに対し、パッと対応する。きっと、それまでの経験や引き出しがあるために、アジャストできる…。

(ツアー参加による収穫は)そういう選手たちと一緒にやれたということが一番です。いままで日本代表に選ばれてきた人には、選ばれてきた理由がある。それを間近で体感できて、自分に足りないものも見えました」 

――改めて、ウェールズ代表戦についても伺います。7万人が集まったスタジアムでテストマッチデビュー。登場時のスコアは20―27。7点差を追うしびれる場面でした。心境を振り返ってください。

「テレビでしか観たことのない光景。ウルっと来たというより、ウォーと、気持ちが昂る感じです。

ジョージア代表戦では出番が回って来なかった。やはり、勝ちにこだわるテストマッチ。この展開(接戦)では、ノンキャップの選手は出してもらえないな、と。ウェールズ代表戦ももつれていたので、『(出番は)あるのかな? どうなんだろう?』と思っていたところ、『準備をしてくれ』と言われた…。一番に思ったのは、『この状況で出すと判断したジェイミーに、プレーで示したい』ということ。これで流れが(悪い方向へ)変わったら、多分、2度と呼んでもらえない…」

――そして、ファーストプレーは鋭いタックル!

「気持ちだけです! スキルではなく、何かしら期待に応えたい、何かを残したいという思い…。無我夢中で、行っただけです」

――遡って出場する直前。同じタイミングで出場する松橋周平選手と身体をぶつけ合っていましたね。

「緊張していたみたいで、『肩、当てていいですか』と! 逆に、あれが良かったかもしれないですね」

――海外の代表選手と身体をぶつけ合った印象は。

「自分の間合いで(接点や1対1に)入れば、行けるな、と。ただ、それ以外の場面で、大きな相手のオフロードパス(への対応)などは、まだ慣れていないというか…。タックルも下(足元)だけに入ればいいというわけではない。下以外の時(相手の胸元などにタックルしなければならない時)にどうしていくか。そのあたりが、自分には足りないな、と思いました。力強いプレーをしていかないといけない」

――自分なりの課題を発見したなか、スーパーラグビーに挑めます。

「光栄です。国際経験を積めるチャンスをもらえたのが、嬉しいです。(国内の)シーズンが終わってからも、高いモチベーションのままできる。初めてのサンウルブズで何とか自分をアピールして、『やれるんだ』というところを見せたいし、認められたい。サンウルブズのフッカーは、日本代表と同じメンバーになると思っていました(現に木津武士、堀江といった遠征参加組もスコッド入り)。世界とも戦いたいですし、そういう方たち(代表常連組)と競い合って、レベルアップもしたいです」