早稲田大学・山下大悟監督、早明戦直後に「大学ラグビーは…」。【ラグビー旬な一問一答】

同じく伝統の一戦「早慶戦」の際の山下監督。(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

伝統の「早明戦」こと関東大学ラグビー対抗戦Aの早稲田大学対明治大学戦が12月4日、東京・秩父宮ラグビー場であり、早稲田大学が24―22で勝利。ノーサイド直前に自陣22メートル前左中間でペナルティーキックを献上するが、明治大学の速攻を耐え、逃げ切った。

試合は後半8分、早稲田大学が敵陣ゴール前のスクラムでペナルティートライを勝ち取り17―10と先行。その後はプロップの塚原巧巳をシンビン(一時退場処分)で欠いた明治大学が追撃を図り、23分には早稲田大学が17―22と勝ち越された。しかし33分、中野将伍のトライなどで24―22と再逆転。2万人超のスタンドを最後まで沸かせた。

17日から参戦する大学選手権では、中央大学と同志社大学京都産業大学と対戦。勝ち上がれば昨季準優勝の東海大学か明治大学、京都産業大学のいずれかとぶつかる。

以下、試合後の会見での山下大悟監督の一問一答の一部(編集箇所あり)。

「伝統の早明戦らしいいい試合ができて、まず明治大学さんに感謝を申し上げたいと思います。早稲田大学としては、今年1年間やってきたことにこだわる。あとは早明戦なので、明治の選手が遮二無二来ることはわかっていた。そこで引かずに、きょうはタックルだ、と言って選手を送り出しました。ディフェンスブレイクダウンでも、アグレッシブにスペースに取りに行こう、と。それをやってくれた結果が、きょうの2点差だった。非常に満足しています」

―― 一時0―10とされた序盤の戦いについて。

「最初20分は明大がずっとボールキープをしていて、ターンオーバーしたところでノックオンしたり…。取られ方がいい、というか…。戦えていないわけではなく、自分たちのやろうとしていることをやって、最後にアンラッキーな形で(トライを)取られただけでした」

――ペナルティートライを奪ったスクラムについて。

「スクラムはひとつの精神的支柱と位置付けています。もっと良くなる。(11月に大敗した)帝京大学戦後にひとつ、(技術的な)アップデートした。その成果を出してくれた。いままでより(押し込むまでに)時間がかからなくなりましたし。向こうも『押されるぐらいなら崩せ』となっていました。それへの対策への成果が出たと思います」

――最後の最後、ラック連取で時間の経過を待つなか、反則を犯してしまいましたが。

「その前のプレーから何やってるんだろうな…と(場内、笑)。岸岡(智樹、スタンドオフ)もビビッて後ろにいて、(スクラムハーフの斎藤)直人も…。あれは、僕らの落とし込みのミスです。そういう状況(僅差リード時の時間の使い方)を想定してやってきたんですけど、4分は無理だろう、と。これからはトーナメント戦。あそこらへん(反則を犯したプレー)は、これから詰めて(修正して)いきたいと思いますし、その前の継続したプレーについては、しっかりとこれから始動しないといけないですね」

――その反則の場面。明治大学はペナルティーゴールを狙わず速攻を仕掛けてきました。

「…早明戦で興奮しているというところもありますし、こちらも明治大学さんも興奮した状態のなかでやっていた。明治大学さんの選択に僕からは何も言うことはないですね」

――早明戦らしさを感じた瞬間は。

「観客の入りもそうです。スタンドの上からの景色を観て、やっぱりこれが早明戦だと思いましたし、大学ラグビーとは非常に重要だと感じましたね。あとは22メートルエリアのなかでのフォワードの攻防が多かったので、それも早明戦っぽいと思いました。自分も楽しみながら観ていた」

――「バックスの早稲田大学対フォワードの明治大学」という古典的な縮図とは違って映りました。

「早稲田大学が強い時は、フォワードも強いです。その意味では早明戦らしい早明戦でした」

――ゴールキッカーを、これまでの岸岡選手から齋藤選手に代えました。

「ゴールキックは直人も練習していました。岸岡も引き続き練習していたのですが、金曜日、直人に決めました。外し方が、いい、というか…。岸岡も上手なんですけど、直人も方が外し方がいいので直人にしました。彼のリーダーシップが今年のチームには欠かせないので、どんどんそういうところ(立場)に立たせる。キックも任せて…というところです」