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38歳の日本代表、大野均。スコットランド代表戦2連敗後に。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
味の素スタジアム。試合前から汗が滴る。(写真:アフロスポーツ)

4年に1度のワールドカップ日本大会を2019年に控えるラグビー日本代表は2016年6月25日、東京の味の素スタジアムで欧州6強の一角であるスコットランド代表と対戦。2連戦の2試合目となった今回は、後半9分には16-9とするなど優位に試合を進めながら、終盤、じわじわと差を詰められる。後半30分に勝ち越され、最後は16-21と屈した。

試合後、ロックの大野均が口を開いた。38歳とチーム最年長で、歴代最多の98キャップ(国際間の真剣勝負への出場数)を誇る。

身長192センチ、体重105キロという体躯とスピード、献身的な資質を強みとする。朴訥とした人柄や大学から競技を始めたという異色のキャリアの持ち主でもある。長らく日本代表の主軸を張ってきただけに、常にその発言が注目される。

ジャパンが解散した現在は、国際リーグのスーパーラグビーに参戦するサンウルブズに帯同。7月2日には東京・秩父宮ラグビー場でワラターズ戦を迎える。

以下、試合後の取材エリアでの大野の一問一答(編集箇所あり。※は当方質問)。

――試合を終えて。

「最後の最後まで勝てると思ったんですが、ゴール前であの集中力…(試合終盤に再三チャンスを作るも得点ならず)。さすがはヨーロッパで揉まれている猛者たちだな、と。ゴールラインまで迫って取り切れなかった。それは次にヨーロッパのチームとやる時までの反省になります」

――その壁を超えるには(※)。

「あそこでもうひとつ、集中力を高める。ボールキャリアも、サポートするメンバーも、意識を上げないといけないですね」

――3勝を挙げた昨秋のワールドカップイングランド大会時と比べ、チーム力は。

「(いまのチームとしてのチーム力は)上がっていると思いますね。この日(両軍通じて)唯一取ったトライでも、最後のところは(フランカーの金)正奎、(スクラムハーフの茂野)海人が(パスを)繋いでくれた。最初は(自陣ゴール前のラインアウトでロックの)小瀧(尚弘)がいい仕事をした(自分の位置が捕りやすいからとアドリブでサインを出した)。ここはワールドカップへ行った組、行っていない組に関係なく、チームで取ったトライです。これからのジャパンの自信になる」

――6月の3連戦では1勝2敗。収穫は。

「せめて今日は勝ちたかったです。ただ、きょうの悔しさを自分も、小瀧も、(帝京大学4年でフルバックの松田)力也も噛みしめて…。この短い準備期間(6月4日に始動)でここまでの戦いができて、この悔しさを味わえるのは、幸せだと思っている。自分はこれを感じるまで(初選出から)12年もかかったので。これからジャパンを引っ張っていくメンバーは、これだけのお客さん(公式で34073人)の前でこれだけのパフォーマンスをした。ここは、誇りに思って欲しいですね」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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