このレベルでは、彼は突出している。

久保建英をそのように評したのはスペイン『アス』である。U-24日本代表は、U-24ガーナ代表に6-0で勝利した。久保、堂安律にゴールが生まれ、東京五輪本大会の前哨戦としては悪くないゲームだった。

「仮想南アフリカ」としては、ガーナは物足りない相手だった。早い時間帯に先制したことにより、前半30分くらいで試合が決まってしまった...と書き始めると、あまりにメディア的なオピニオンになってしまうので、少し方向性を変えていく。

ボランチでプレーした田中
ボランチでプレーした田中写真:長田洋平/アフロスポーツ

先日の日本代表戦(×0-3)では、攻撃に流動性と連動性が欠けていた。そこが改善されているかを見たかったが、ガーナ戦においてその点では及第点以上の出来だった。

久保、堂安、相馬勇紀、上田綺世。2列目と最前線の選手が、ポジションを入れ替えながら、穴を見つけるためにプレーした。

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■レフティの2人が躍動

特に、久保と堂安のレフティの2選手が、躍動した。この2人はピッチ上での相性が良いというか、ある種の感覚を共有しているように思う。2017年夏のU-20ワールドカップから、巧みなコンビネーションを見せていた。

(久保と堂安の動き)

背番号は仮/以下同
背番号は仮/以下同

左利きの選手なので、どちらかが右サイドに落ちる。そして、どちらかが中央のスペースが空いている時に、走り込んでくる。この関係性がある場合、例えば久保が左サイドに流れたとしても、それは意味のあるフリーランニングになる。「中央を空ける」ということが重要になるからだ。

(久保が左に走り、堂安が中央に入る)

上田は、ゴール前でどしんと構えているストライカー型の選手ではない。横に動いて、スペースメイクをする。大迫勇也とは、またタイプが違う。守備面での献身性も備えており、彼があれだけ走ることで、久保や堂安の守備負担が軽減されているところはあるだろう。