アザール、ベンゼマ、アセンシオ…レアル・マドリーの新たな3トップは機能するか。

この夏に加入したアザール(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)

リーガエスパニョーラの再開が決まった。レアル・マドリーを率いるジネディーヌ・ジダン監督は、タイトル獲得に向けて新たな3トップを起用する可能性がある。首位バルセロナに勝ち点2差で2位に位置しているマドリーとしては、残り11試合、優勝を目指す中で勝ち点を落とせない状況に置かれている。

リーガは第27節を終えたところで新型コロナウィルスの影響により一時中断した。各クラブは財政難によりERTE(レイオフ/一時解雇)や選手たちのサラリーカットに動かざるを得なかった。だが負の側面ばかりではない。マドリーに届いた朗報、それはエデン・アザールとマルコ・アセンシオの復帰である。

■ベンゼマが攻撃の中心に

2018年夏にクリスティアーノ・ロナウドがユヴェントスに移籍して以降、マドリーの攻撃を牽引しているのはカリム・ベンゼマだ。ベンゼマは昨季、公式戦30得点をマーク。次点はガレス・ベイル(14得点)、セルヒオ・ラモス(11得点)だった。

今季序盤戦でも好調を維持してリオネル・メッシと得点ランキングの首位を争っていたベンゼマだが、2020年に入ってからは得点ペースが落ち始めており、2得点しか挙げられていない。

今季、ジダン監督が重宝したのがベンゼマ、アザール、ロドリゴ・ゴエスの3トップだった。また、ビッグマッチではイスコをトップ下に組み込んだ【4-4-2】を採用。だがマンチェスター・シティ戦(1-2)、バルセロナ戦(2-0)と不安定な戦いを続けている。

■新たな3トップは

そこで期待されるのが復帰するアザールとアセンシオを前線に据える布陣だ。今季アザール、ベンゼマ、アセンシオの3トップが形成されたのはたった一度。それはプレシーズンマッチのバイエルン・ミュンヘン戦である。2019-20シーズンの一発目の試合で彼らはピッチに立ち、45分間だけ一緒にプレーしている。

ジダン監督が見つけなければならないのは、化学反応を起こせる3トップだろう。ベイル、ベンゼマ、C・ロナウドの「BBC」に長く頼ってきたマドリーにとって、それはミドルスパンーロングスパンの至上命題に思える。

移籍金固定額1億ユーロ(約115億円)で加入したアザール、18歳の若さで加入したアセンシオ、彼らは近年のフロレンティーノ・ペレス会長の補強方針を象徴する存在だ。ペレス会長はスタープレーヤーの獲得と若手推進プロジェクトを同時に進めてきた。残された試合は、その成果を見定める絶好の機会になるかもしれない。

東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。カンプ・ノウでメッシの5人抜きを目の当たりにして衝撃を受ける。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。過去・現在の投稿媒体は『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』等。『Foot! MARTES』出演。

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