ジャニーズ初の気象予報士誕生・天気予報は変わるか

天気予報をするチャールズ皇太子(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

予報士試験は難しくなっている

第44回気象予報士試験で、ジャニーズ事務所の阿部亮平さん(21)と岸本慎太郎さん(19)が合格されました。受験者数3153人中、合格者は125人で合格率は約4%でした。

近年、予報士試験の難度が上がっていると思っている私は、お二人がお忙しい合間を縫って相当勉強されたと想像しますので、心からお祝いの言葉を述べたいと思います。それと同時に、これから、「お天気キャスター」のイメージも変わっていくのかもしれないと、漠然とですが期待感も大変高まっています。

実は、先日、「白熱ライブ ビビット」(TBS系08時~)の収録で、お二人とお会いする機会をいただきました。

オンエアされた様子をごらんになった方もいらっしゃるかと思いますが、お二人とも、天気が好きで本気でお天気キャスターを目指されているとのことでした。

もとより、お天気キャスターと気象予報士は本来性格の違うもので、お天気キャスターになるのに、気象予報士の資格は要りません。イギリスでは、チャールズ皇太子も天気予報をやったことがあるのですが、日本では、テレビ局側も予報士資格を重視し過ぎて、予報士ではないユニークなキャスターによる天気番組はほとんどありません。

なぜなら、予報士制度が定着してから(1995年頃)お天気キャスターをするには予報士資格が必須のイメージができ、それが現在にもつながっているからです。確かに、同じ天気を伝えるのなら、予報士の資格があった方が説得力を増すのは事実でしょう。でも、予報士資格にこだわるあまり、表現の幅がせばまって、天気番組が画一的になってはいないでしょうか。そんな中でのジャニーズ予報士の誕生は、これまでとは違った流れを作る、よすがになるのではと私には思えるのです。

ところでこれまでも、石原良純さんや作家の泉麻人さん、カラテカの矢部太郎さんなど、有名人が気象予報士になられることはありました。しかし、今回の阿部さんと岸本さんの予報士合格は、これまでとはまったく次元が違って、気象番組を根底から変える萌芽をはらんでいます。なぜなら、エンターティンメント系の予報士が天気番組に参入することによって、天気を伝える幅が広がり、より一層、天気への関心が広がる可能性があるからです。

お天気キャスターの役割

前にも述べましたが、予報士は限定的な天気予報をするのが仕事で、天気キャスターは、それを伝えるのが役割です。どんなに正確な予報があっても、それを伝える方法が無かったり、伝え方が稚拙だと、その予報は無駄になります。そのことを踏まえた上で私は、天気キャスターにもっとも必要なのは、説明ではなく解説だと考えています。

説明と解説の違いは短い字数では書ききれませんが、とにかく視聴者に納得していただくことが一番大切なことだと思っています。

今回、ジャニーズのお二人が予報士を取られたことで、予報士制度がブラッシュアップされ、また天気予報そのものも、これまでにない表現方法(解説)で伝えられれば、気象番組の多様化が始まり、気象業界も活性化することでしょう。

気象予報士 就職は雨模様

http://bylines.news.yahoo.co.jp/moritamasamitsu/20140623-00036657/