ハリケーン「ダグラス」ホノルル直撃せず 降水量はわずか0.7ミリ

NOAAのレーダー画像に筆者加筆 (ハワイ時間26日)

結局のところハリケーン「ダグラス」は、ハワイに被害を出すことなく、去っていきました。

タイトルの図は、26日(日)のレーダーの様子ですが、丸く開いたハリケーンの目が、ハワイ諸島の北に位置しているのが分かります。ホノルルでは、やや外側降水帯がかかるのみです。

下の動画は、ハリケーンの実際の動きを表しています。ちょうどハワイ諸島と平行になるように、西北西に進んでいったことが分かります。ただ、もし進路が数十キロ南にずれていたら、すべての島を直撃することになっていたので、とても恐ろしく感じます。

史上もっともオアフ島に接近

ダグラスがハワイに接近する前は、下のような記録的な嵐となる可能性が危ぶまれていました。

1. ハワイに上陸するハリケーンとしては、観測史上3例目

2. オアフ島に上陸するハリケーンしては観測史上初

3. 7月にハワイに上陸する熱帯低気圧としては観測史上初

幸い、どの記録も更新することはありませんでした。

ただ、ダグラスの中心からオアフ島までの距離はたったの48キロとなり、観測史上もっともオアフ島に近づいたハリケーンとして記録されることとなりました。

ホノルル降水量0.7ミリ

このようにダグラスはハワイを逸れたために、恐れられていた強風、洪水、高潮や高波などの被害がほとんど出ずに終わりました。

24時間で降った最大雨量は、マウイ島の131ミリ、一方ホノルルでは0.7ミリでほとんど雨が降らなかったようです。

最大瞬間風速はハワイ島で31m/sと強かったものの、ホノルルで12m/sと、格段強い風は吹かなかったもようです。

ハリケーンが直撃せず、本当に良かったと思います。

過去の例

観測開始以来で、ハワイに上陸したハリケーンは1992年の「イニキ」と1959年の「ドット」の2例のみです。

特に「イニキ」はハワイ史上最強のハリケーンで、カテゴリー4の勢力のままカウアイ島を直撃しました。最大瞬間風速72m/sの突風が吹き、約1,000人が負傷、1,500軒以上の建物が倒壊するなど、甚大な被害をもたらしたのです。

このイニキによって大雨が降る中撮影が行われたのが、映画「ジュラシックパーク」です。映画のシーンには本物の雨の映像が使われたとか。

また、上陸こそしなかったものの「カテゴリー5」の最強クラスで2018年ハワイに接近した「レイン」は1,300ミリの雨を降らせました。これはハリケーンによる雨量としては、全米史上3位の記録です。

これからがハリケーンシーズン

ダグラスの脅威は去ったものの、ハワイのハリケーンシーズンはこれからです。先のイニキは9月、ドットとレインは8月に発生しています。

ハワイ近海の海水温はまだまだ高いままです。一難去ってまた一難、ということも考えられますので、油断はできない状況といえます。