春うらら 日本も韓国も「桜前線」北上中
桜前線
桜前線が順調に北上を続けています。
5日(金)福島や仙台などで、平年よりも4~6日ほど早く桜が開花しました。ウェザーマップの予想によると、11日に山形、22日に青森、30日には函館などで開花する見込みとのことです。今年は多くの地点で例年よりも早くお花見シーズンが到来しています。
一方、おとなり韓国でも桜の季節が始まっています。韓国気象局は3日(水)ソウルで桜が開花したと発表しました。ソウルの開花日の平均は4月10日なので、平年よりも7日も早い開花でした。
(↑韓国政府が出している桜マップ)
開花の定義
日本における桜の開花日とは、標本木で5〜6輪以上の花が咲いた最初の日を指しますが、韓国では3輪以上を指すようです。先日東京で、開花している花の数が4輪だったために、開花宣言が翌日に持ち越されたというニュースがありましたが、韓国の定義でいけば、すんなりその日が開花日となったことになりますね。
満開なしの宮古島
ところで、桜は開花すれば、いつしか満開を迎えるものと考えがちですが、実はそうならない年もあるようです。
饒村曜先生の記事によると、今年宮古島では桜が満開にならなかったようです。なんでも宮古島では、1月7日に開花宣言が出されたものの、桜の花が満開の基準となる80%に達することはなかったそうなのです。
その一因として、今年は暖かかったため、桜が「休眠打破」しづらく、早めに開花した花が散っても、まだつぼみのものも残っていて、一斉に咲き揃わなかったことが考えられるとのことです。
満開なしのワシントン
同様にワシントンDCのボトマック河畔の桜もまた、満開に達しなかったことがあります。しかしこの時の理由は違っていました。
2017年2月、ワシントンDCでは異例の暖かさとなり、史上最も早い桜の満開が期待されていました。しかし翌月に記録的な大寒波が襲い、咲きかけの花が氷結、結果的に半数の桜の花が死滅するという事態となりました。
アメリカの満開の基準は70%の花が咲いた状態ですから、結局その年は満開のない年となったのです。これは過去約100年の記録の中で前代未聞の出来事でした。