英国で冬の史上最高気温21.2℃ プーさんの森焼け「血の雨」予想も

キュー王立植物園の資料画像 (写真:アフロ)

今週イギリスには、早くも夏が到来したようです。

26日(火)イギリス・ロンドン南西部のキュー王立植物園で気温が21.2℃まで上昇しました。これは1998年にグリニッジで観測された19.7℃を抜き、冬季としては国内の観測史上最も高い気温です。なお、ロンドンのこの時期の最高気温の平均は約10℃です。

一方、同日オランダでは18.9℃スウェーデンでは16.7℃まで気温が上がり、どちらも2月の国内最高気温を観測しました。またデンマークでは15.8℃まで気温が上がって、2月の国内最高気温1位タイの記録となっています。

高温のピークは超えたようですが、ヨーロッパ中部や西部では5月にかけて暖かな傾向が続くと予想されています。

記録的高温の原因

26日の実況天気図 (出典元: Met Office)
26日の実況天気図 (出典元: Met Office)

この高温の原因は、高気圧が居座ったことにあります。このため晴天が続き、また時計回りの気流によってアフリカからの暖気が流入しました。さらにフェーン現象の効果も加わって、平年の気温を10℃以上も上回るような記録的な高温となったのです。

プーさんの森が焼失

この季節外れの暖かさにより、早くも山火事が発生しています。

イギリス・イーストサセックス州では35ヘクタールが焼失、その中にはA・A・ミルン作「くまのプーさん」でプーさんが住む森のモデルとなった「アッシュダウンの森」も含まれています。

大気汚染レベル上昇

27日の大気汚染レベルの予想 (出典元: Met Office)
27日の大気汚染レベルの予想 (出典元: Met Office)

さらに大気汚染のレベルも上昇しています。

二酸化窒素(NO2)濃度が上昇していることや、南風に乗ってサハラ砂漠の砂が流入していることが原因です。イギリスでは2,000箇所で大気汚染レベルが安全値を超え、ロンドンでは昨年7月以来初めて注意報が発令されました。

「血の雨」予想

また28日(木)にはイギリスで「血の雨(Blood rain)」と呼ばれる雨が降るおそれが出ています。

「血の雨」は正式な気象用語ではありませんが、赤みを帯びたサハラ砂漠の砂の影響で雨が色づいて見える場合があることから、このように呼ばれます。雨とともに浮遊していた砂が地上に落ち、車や家屋の屋根にうっすら積もる可能性があります。

=追記(3/2)=

次の国々でも2月の最高気温記録を更新しました。ベルギー22.4℃、オランダ20.5℃、スロベニア24.1℃、スロバキア20.6℃、オーストリア24.2℃。